アルバム、着物、人形…。困ったアレの手放し方＆保存法。

〈思い出フォトブック〉として、中国雑貨の写真集を作成し、両親のアルバムも一冊にまとめることに。アルバムは、なんと70冊に及んだという。

「愛犬の洋服の処分に困っていた知人にも同じ提案を。いろんな服を着せかえて撮っていた写真とありし日のワンちゃんとの思い出を一冊にしました」

それなりに費用はかかるが、自費出版の会社などプロに依頼すればハイクオリティな仕上がりに。ほかにパソコンやスマホで“フォトブックサービス”と検索し、便利なサイトやアプリを選び、自作する方法がある。「マイブック」はサイズや表面加工の種類が多く、1冊198円からとコスパ抜群の「しまうまプリント」はパソコンのサイトもスマホのアプリ版もある。

「大事なものを小さく作り直す︿思い出リメイク﹀と写真にして飾る︿思い出額装﹀といった方法も。ウエディングドレスはリメイク業者でミニチュアに作り直してもらい額装。雛人形は撮影し、コラージュして額装しました」

思い出の詰まったグッズやコレクションを、処分する前に写真集にして残す方法。

食器や漆箱、籠などの中国雑貨を収集。
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「大切にしていた宝物なので、撮影からデザイン、製本まですべてプロに依頼し、本格的な写真集に仕上げました。1990年代に北京で過ごしていた時の情景も含め、思い出として保存しておきたかったので、当時の生活や自分の気持ちを文章にして写真のそばに添えました」

あまりにも大量だった両親のアルバム。
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「父の遺品整理と同時に、両親のアルバムを整理しました。自分や兄弟の子ども時代の写真も含め約70冊分。このまま子どもに引き継ぐのは負担になるので、時代ごとに数枚ずつ写真を選びました。両親の軌跡を辿るように構成して、デザインと製本はプロに依頼しました」

愛犬に毎日着せた服が手放せなかった。
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「知人から、亡くなった愛犬の大量の服について相談されたんです。カメラが趣味で愛犬の姿を毎日撮影されていたので写真集を作ることを提案しました。プロにデザインを依頼し、32ページを20冊で約30万円。服自体は処分したり、愛犬家仲間に譲っていました」

捨てられずにいた子どもの愛用品。
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「娘の洋服や息子のミニカーなど、子どもたちが愛用していた懐かしいものを撮影し、“フォトブックサービス”を使って写真集を作りました。この程度に写真を並べるだけなら1冊、数百円〜数千円で作れます。長いこと押入れを占拠していたものは潔く手放せました」

場所をとるわりに出番の少ないものを、ミニチュアや写真にして額装する方法。

結婚式に着た思い出のドレスをミニチュアに。
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「兄嫁にウエディングドレスの処分を相談され、ミニチュアにして飾ることを提案しました。リメイク専門業者に依頼し、デザインを忠実に再現した半立体のミニチュアに。額は縦20cmほどの可愛らしいサイズです」

撮影した雛人形の写真をコラージュして額装。
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「五段飾りの雛人形をプロのカメラマンに撮影してもらい、専門店に依頼して額装。実物は処分したため、桃の節句の時季がきたら、この額装を飾っています。画材店などで額縁を購入して自分で額装する方法もありますよ」

【Point】着物や家具リメイクをオーダーできるショップ。

手持ちの服や着物、家具などを実用的なアイテムやミニチュアに作り直せるショップが全国に。ネットで簡単に申し込みできる。

●ひがさや
着物１着分の生地で２本の日傘を作る。

●HanaKana（ハナカナ）
ウエディングドレスとヴェールのリメイク専門店。

ミニチュア、ハンカチ、フォトフレーム、クッションカバー、バッグやポーチなどあらゆるアイテムに作り直せる。メールまたは電話で相談し、ドレスを預ける。見積もり＆デザイン画を確認後、3〜6カ月で納品。
https://www.dress-remake.net

●家具工房 ハンマーヘッド楽具（ラグ）
大切な家具の面影を残し、実用的な家具に改造。

●アトリエ ラ・ソワ
着物や帯をトートバッグに仕立て直す。

S、M、Lのサイズが選べるトートバッグの基本料金は1万8000円〜2万2000円。電話かHPの問い合わせフォームから注文。着物を送付後、デザインや見積もりに関するメールが返信される。3〜5カ月で納品。
https://atelier-la-soie.com

●スモールハピネス
学生時代の制服だってミニチュアサイズにできる。

愛用した制服を、手持ちのぬいぐるみのサイズに合わせリメイクしてもらえる。HPの注文フォームに必要事項を入力。返信メール到着後、リメイクしたい制服の画像を送付。見積もりに同意したのち、実物を送る。納品まで2〜3カ月。
https://small-h.com/page-14037/

「母から祖母の形見の指輪をゆずり受けたんですが、デザインが古くて使えませんでした。ジュエリーリメイク専門店に持ち込み、宝石だけ残して好みのデザインに作り変えました。普段身に着けていると、ふと祖母との思い出が浮かんで、心が温かくなります」