ささやかなルーティンで心も落ち着く、ライフスタイルコーディネーター・山藤陽子さんの運気の整え方。
先の見えにくい世の中で、思考も揺らいでしまいがち。どんなときも清々しく生きているあの人から教わる、自分を調えるヒントとは。
撮影・馬場わかな 文・松本昇子
自分が気持ちいいと思うことだけをルーティンに。
“循環させた良い気を、いつでも受け取れる状態にしておきます”
愛用しているジュエリーを磨いたり、窓を拭いたり。日常的におこなうのはささやかなこと。だけどそうすることで心が落ち着き、運も調っていくような気がするという山藤陽子さん。
早起きして散歩をしたり、酵素浴に通うこともルーティン。年齢とともに代謝も落ちるので、意識してからだの巡りを良くするようにしている。
「自分自身が滞っているといい流れが入ってこない気がするので、いつでも良い出会いを受け入れられるよう、フラットな状態でいることを心がけます」
直接肌に身につけるものは、カシミアやシルクなどの天然素材。
「若い頃はエネルギーがあるから、化繊など多少ストレスがあっても気になりませんでした。大人になるにつれ、気温や気圧、湿度に敏感になっていく。でもそれをセンシティブに捉えすぎず、感受性が豊かになっているんだとポジティブに思うようにしています」
実際に自分で使ってみて、気持ちがいいと思うものだけを集めた店を営む山藤さんにとって、運を調えるためにすることもすべて“心地よさ”が背景にあるようだ。
『クロワッサン』1074号より