くらし

10分でサッと片づく家の基本ルール。

ものが散らかるのは、片づけ下手なわけではなく片づけにくい仕組みにしているから、と家族の片づけコンサルタントのseaさん。
「10分ほど片づければスッキリ見える家は、その人にとって、ものを戻す際の面倒がない家です。
快適な暮らしの基準は人それぞれなので、誰かのやり方をそのまま流用しても続きません。
今回紹介する基本ルールを参考にして、頑張らなくても続けられる、自分に合った片づけの仕組みを考えてみてください」
  • 構成&文・板倉みきこ

やる気がない時でも片づけられる設定にしておく。

“片づけられる自分になるぞ”と一念発起した時は、誰でもやる気に満ち溢れているもの。
「その心理状態で片づけられる設定をしてしまうと、とても続きません。ものが散らかるのは“戻す”のが面倒くさいからです。片づけの仕組みを考える時は、ハツラツとした自分ではなく、一番ダメな状態をイメージしてください。ダメな自分でもものを戻せる、簡単なルール設定をすることが大事です」

ここだけはいつもスッキリさせる、という場所を決める。

一気に家じゅうを片づけようとするとハードルがグッと上がってしまうし、家族全員にルールを徹底させるのも、ストレスが溜まって疲れるはず。

「“片づいているのが正しい状態”と感じているなら、その前提は厳しすぎるかもしれません。家族はさておき、ここだけはいつもスッキリさせようと決めること。自分にとって快適な場所ができれば、次の片づけに繋がるモチベーションが湧いてきます」

郵便物、宅配はとにかく箱から出し、 封を切っておく。

書類管理に苦手意識がある人ほど、届いた郵便物や宅配便の荷物の開封を先送りしがち。

「要不要の判断をして片づける、という一連の作業を一気にするのが面倒な時もあります。そんな時でも封書や段ボールの封を開け、中のものを出しておくだけでストレスが減り、次のアクションが起こしやすくなります。片づけが億劫なものほど、気楽にできる1ステップを作り、実践してみるといいですよ」

全て片づける、全て隠す必要はないと知る。

見た目重視の収納は、片づけに集中し続けられる環境でない限りキープしづらい。

「たとえば、家の印象を左右する玄関、くつろぐ場所のリビング、機能を維持したいダイニングは優先的に片づけて、そのほかはつじつまを合わせる場所にすればいい、と思えば少し気が楽になります。また、日常的に使うもの、パンや果物など循環していくものは、置く場所を決め、出しておいてもいいと思います」

片づけをするタイミングだけ決めておく。

毎日片づけが必要になるのは、家族全員が集まり、様々なものを使って散らかりやすいリビング、ダイニング。

「一日の流れの中にサッと片づける習慣を組み入れてしまいましょう。寝る前、出かける前などタイミングを決めておくとブレにくくなります。“何かをする前”と決めるのが大事。“何かをした後”という設定だと、『あれもやってから』などと先延ばししてしまうのが人間の心理です」

リビング、ダイニング には、今使うもののみを収容する。

“今使うもの”とは3カ月以内に使うもの。

「リビング、ダイニングは、とにかく使いやすさと居心地のよさを重視したい場所。今使うものだけに厳選し、戻しやすい場所を設定しておく必要があります。個人のものは自分で管理してもらえるよう、個人用に箱を設けるのも得策です。まずは今あるものをチェックして、たまに使うもの、ストックしておくものは違う場所に移動させましょう」

人のやり方を真似るのではなく、自分に合った仕組みを作る。

他人の片づけ方法をそのまま取り入れても維持するのは難しい。

「特にSNSなどでは、見せているのは家の一部分。そこだけ真似しても意味がないことが多いんです。片づけに大切なのは、自分自身の納得感。今の自分にとって“大切なエリア”と“大切な機能”“大切なもの”を明確にしてから、それらを最優先にできるしまい方を考えていきます。自分に合う仕組みは、本人しか見つけられません」

よく使うものは、使う場所の近くに置く場所を設ける。

ものを戻す行為自体が面倒くさいものなので、動作の数を減らし、戻す場所を近くにするのが基本の考え。

「リモートワークでダイニングテーブルが仕事場所という人も増えましたが、PC関連や書類などをサッと取り出して、終わればすぐしまえる場所をテーブル付近に作るのがおすすめ。また、毎日使うお茶やコーヒーセットなどは別々に収納せず、トレーにまとめ、出しておいてもいいのでは」

散らかるものは視界の正面から外す。

リビングにものが集まるのは避けられないし、ものを減らすのにも限界がある。

「特にごちゃつきやすく見えるのが、キッズスペースと本棚、一時置きした洗濯物などですが、視界の正面から外すだけで、気にならなくなります。自分がくつろぐ場所(ソファなど)や滞在時間の長い場所(ダイニングの椅子など)から見て、真正面にそれらがこないよう、ちょっと位置をずらせば、印象が変わります」

散らかりやすい場所、ものを把握する。

散らかりやすい場所は3パターン。

「毎日使う、使う目的がいろいろ、様々な人が使う場所です。たとえば、書類や文房具が散らかるダイニングテーブル、洗濯物やその日使っていたバッグや上着などが放置されやすいソファ周り、そしてキッチンの作業台辺りでしょう。自分の家ではどこにどんなものが散らかるかを把握し、そのパターンや理由を理解すれば、片づけやすいルール作りのベースができます」

sea

sea さん (シー)

家族の片づけコンサルタント

家事代行マッチングサービス「タスカジ」では〝予約の取れない家政婦〟として人気。〝家を家族の安全基地に〟がモットー。近著は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)。

『クロワッサン』1065号より

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