数十年にわたり、150冊以上の料理本の編集を手がけてきた園田マリエさん。4年前、約70平米のデザイナーズマンションから、45平米ほどのシンプルなマンションへと引っ越した。
「50代に入ってから、70平米はひとり暮らしにはぜいたくな広さなのではと思い始めて。さらに洋服や調理道具、器なども気づいたらどんどん増えていくばかり。引っ越すことでモノを整理しようと思ったんです」
かくして引っ越し時に大規模な断捨離を決行。大量の服や鍋類、器などを人に譲ったり処分したりして半分以下に減らした。そうしてコンパクトな生活を始めてみると、驚くほど快適なことに気づいたという。
「まず家賃が5万円ほど安くなりました。さらに持ちもの全てを把握できるようになったので、余計なものを買ってしまう失敗がない。収納する場所が限られているから、買おうとも思いません。気持ちもすごく楽になりました」
今の住まいは以前と違って駅近でスーパーマーケットにもすぐ行ける距離のため、ほぼ毎日、必要なものだけを買いにいき、無駄を出さない。一方、安売りしている食材があればまとめ買いして冷凍するほか、5%オフデーやポイント3倍デーもフル活用している。
「あまり厳密にやりくりするのは性に合わないし、料理や食べることは変わらず大好き。だからあくまでも自分のできる範囲で節約していますね」