ビルの4階にある『ネコリパブリック 東京お茶の水店』。手と足裏を消毒して中に上がると、畳敷きの広い部屋には思い思いの場所でくつろぐ何匹もの猫たちがいた。午後のせいかまどろんでいる猫が多いが、おもちゃをくわえて「遊ぼう!」と寄ってくる猫も。
「ここは保護された猫だけの“保護猫カフェ”です。条件が合えば猫を引き取ることができますよ」
と、店長の内川絢子さん。
猫は常時25匹前後いるが、保護された経緯はさまざまだという。
「提携している保護団体がいくつかありまして、そこからお預かりしている状態です。保健所から引き取った猫もいますし、多頭飼育崩壊の現場から助け出した猫もいます」
どの猫も去勢や避妊の手術、ワクチン接種、猫白血病などの検査、駆虫を済ませている。保護した当初は猫風邪を引いて目や鼻がグシュグシュしていた子たちも、獣医さんで適切な処置をしてもらい、安全で清潔な部屋の中で、栄養たっぷりのフードを食べているうちに毛並みもきれいになっていく。