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防災士が厳選、今の時代にふさわしい最新防災グッズと備蓄品リスト。

いざ、に備えながらも、気がつけばしまいっ放しになりがちな防災グッズ。時代に応じてどんどん進化しているその最新版をお届けします。

撮影・柳原久子(物)、青木和義(人物) スタイリング・高島聖子 文・一澤ひらり

防災用品はセットで購入して置きっ放し。備蓄食品の賞味期限が過ぎていてもそのまま。災害に対する切実感が薄いのが、残念ながら現状だ。

「地震、風水害などの自然災害をもっと身近に考えるべき。そのためには、日常生活で使っている多くのものは、防災にも役立つという発想を持つことも大切です」

と話すのは防災士の熊田明美さん。さらに、ヘルメット、ポータブル電源などの防災用品も今、どんどんリーズナブルに進化しているという。

「防災グッズは常にアップデートされていて、バラエティも豊かです」

熊田さん厳選の防災アイテムを紹介してもらった。

地震など夜の災害で停電した時、一番必要になるのは灯り。

「真っ暗闇になると不安が増大し、パニックになりやすいので、懐中電灯は必須アイテム。防水仕様なら雨に濡れても安心です」

照明器具は両手が使えるヘッドライト、折り曲げれば光る簡易ライトなど、何種類か用意すると心強い。

「わが家のセンサーライトは、普段は夜になると点灯して足元灯に。停電時には自動点灯するので真っ暗にはなりません。しかも取り外して持ち歩ける携帯電灯としても。いざという時に頼もしい味方ですね」

さらに非常用の乾電池、ソーラー充電器、ポータブル電源など、複数確保しておくと安心だ。ただし、就寝中に大地震が起きて、あわてて飛び起きるのは危険この上ない。

「モノが飛散して、ガラスが割れているかもしれないし、暗闇の中を素足で歩くのはNG。私は寝室にスニーカーと懐中電灯を置いています」

停電時は冷蔵庫の食材を先に、ちゃんと火を通して食べよう。

在宅避難を選択した時に直面するのが食事の問題。電気・ガス・水道が止まった状態で、どう食べるか。

「まず冷蔵庫の食品から使います。カセットこんろは災害時の必需品ですが、使用開始は安全確認後に。簡単な調理ができて、フリーズドライやレトルト食品も食べられます」

温かい食べ物は心身を癒やしてくれる。とはいえ、被災時は衛生面が気がかり。特に今はコロナ禍でもある。

「貴重な水は節約しなくてはいけないので、なかなか手は洗えません。手のアルコール消毒を頻繁にするか、使い捨て手袋を使えば、食材に直接触らずに調理できて、清潔をキープすることができます」

ラップやゴミ袋、防災グッズは、家にある日用品で代用できる。

さらに酷暑のなか被災したら、衛生面のほか、熱中症の心配も加わる。

「停電でエアコンが止まった状況では水分補給をこまめに、ハンディファンや冷却シートなどがあれば涼めます。猛暑の防災対策も重要ですね」

こうした災害時に役立つのが、普段使っているラップやゴミ袋、布粘着テープなどのアイテム。

「シンプルなものほど、用途が広くマルチに使えます。ラップやアルミホイルは食器にかぶせれば洗い物の手間が省け、節水にもなります。防災に必要なものって、家にある日用品で代用できるんです。普段から何に応用できるかなって考えるのも、防災の手立てになりますね」

熊田さんの非常持ち出し袋。「自分仕様のカスタマイズは大事です。このリュックは中身が80kgまでなら水に浮くんですよ」
熊田さんの非常持ち出し袋。「自分仕様のカスタマイズは大事です。このリュックは中身が80kgまでなら水に浮くんですよ」

【今の時代にふさわしい、防災グッズを見直そう!】

落下物から頭を守り、 堅牢で収納もコンパクトな折りたたみ式ヘルメット。

防災士が厳選、今の時代にふさわしい最新防災グッズと備蓄品リスト。

飛来・落下物用国家検定合格品だから、災害時でも安心。折りたためるので、家族全員分をそろえても場所を取らない。フラットメットⅡ 4,620円※編集部調べ。問い合わせ:ミドリ安全ヘルメット統括部 TEL.03・3442・1641

停電時の非常用電源にポータブル電源があれば、 大きな安心が得られる。

防災士が厳選、今の時代にふさわしい最新防災グッズと備蓄品リスト。

コンセントがない場所でもスマホの充電や家電などが使える。大容量のバッテリーで長時間使用できて、耐久性と安全性も高い。Jackery ポータブル電源240 1万9800円。問い合わせ:ジャクリ https://www.jackery.jp/

災害時に本領発揮! ソーラー充電器なら、スマホの充電は鬼に金棒。

防災士が厳選、今の時代にふさわしい最新防災グッズと備蓄品リスト。

15000mAhの大容量で、スマホを4~6回程度充電可能。ソーラーパネルを搭載し、日光で自動充電できる。ソーラー充電器モバイルバッテリー CDB-TYN 2,999円。問い合わせ:レインボー商事 https://item.rakuten.co.jp/rainbowshoji/taiyang-15000mah/

停電になっても暗闇で光を放ち、 避難を誘導する蓄光シール。

防災士が厳選、今の時代にふさわしい最新防災グッズと備蓄品リスト。

100円ショップなどで購入できる蓄光シールや蓄光テープは、最初に30分間以上、日光に当てて光が蓄えられると8時間暗闇で輝く。懐中電灯やドアノブ、階段の手すりなどに貼れば、停電時に心強い。

閉じ込められたら、 大声で叫んで消耗するよりも、 ホイッスルが賢明。

防災士が厳選、今の時代にふさわしい最新防災グッズと備蓄品リスト。

閉じ込められた時、助けを求めるために遠くまで音が届くホイッスルは必携。アメニティーワールドネットワーク アルミホイッスル(IDカード付) 550円。問い合わせ:東急ハンズ新宿店 TEL.03・5361・3111

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