万能カレーの素で作る、2つの南インド風カレー【稲田俊輔さんのレシピ】
撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子 文・斎藤理子
カレーの素で、南インド風カレーも簡単に!
さらっとしていて低脂質、スパイスの芳香がたまらない南インド風カレー。今や専門店もたくさんあり大人気だが、稲田さんのレシピなら、これが家で簡単に作れる。
南インドカレーに欠かせないのが、ガラムマサラ、ココナッツミルク、香菜。基本のチキンカレーにこの3つを加えると、本格南インド風チキンカレーに大変身するから驚き。ガラムマサラが入ると、華やかな香りと複雑な風味でいかにもインドカレーらしい味わいに仕上がる。ココナッツミルクは、まろやかでコク深い味わいをプラス。
「香菜のみじん切りは本場のカレーには欠かせない要素で、仕上げに加えれば、奥行きのある風味と味わいの南インド風カレーになります」。鶏肉を海老に替えれば、ケララ風海老カレーもあっという間に完成。
よりリッチでスパイシーな味。本格南インド風 チキンカレー
【材料(2人分)】
カレーの素(※詳しいレシピは下記参照)1単位
鶏もも肉小1枚(160g)
ココナッツミルク100ml
ガラムマサラ小さじ1
香菜のみじん切り大さじ1
【作り方】
1.鶏もも肉は皮を取って一口大にカットする。
2.カレーの素、鶏もも肉、ココナッツミルクを鍋に入れ、中火で混ぜながら煮立てる。
3.沸騰したら蓋をして弱火で10分煮込む。
4.ガラムマサラを加えて混ぜる。
5.香菜を混ぜて火を止める。
海老はさっと火を通すだけ。ケララ風海老カレー
【材料(2人分)】
カレーの素(※詳しいレシピは下記参照)1単位
殻付き海老8〜10尾
ココナッツミルク100g
(好みで)香菜のみじん切り大さじ1
【作り方】
1.海老は、尾を残して殻を剥き、尾の先端を切り落とす。
2.カレーの素とココナッツミルクを中火で混ぜながら煮立たせる。
3.沸騰したら海老を入れ、煮すぎないよう火を通す。
4.好みで香菜を加え、一呼吸置いて火を止める。
「むき海老ではなく、殻付き海老をぜひ使ってください。シーフードミックスでもOK。どちらも煮込みすぎないのがコツ」
応用自在のカレーの素の作り方
4つのスパイスを同量で。 【基本のミックススパイス 。】
今回紹介する料理は、すべてこのミックススパイスを使います。多めに作って瓶に入れておけば、いつでも本格カレーが作れます。
【材料(基本の分量)】
コリアンダーパウダー10g
クミンパウダー10g
ターメリック10g
カイエンペッパー10g
【作り方】
全部を一つのボウルに入れよく混ぜる。スパイスの分量の割合は同量が原則。計量したほうが正解だが、小さじ2ずつでも可。
ほぼすべてのインドカレーのベースになるのが、玉ねぎ、トマト、基本のミックススパイスなどで作る[カレーの素]。下記の分量(1単位)が2人分となる。多めに作って冷凍しておくと便利。玉ねぎのみじん切りは、粗くても不揃いでも気にしなくて大丈夫。それがほどよい食感になると稲田さん。ただし、計量は正確にするのがポイント。「これさえ作ってしまえば、あとはメイン素材と水を加えるだけでありとあらゆるカレーが作れます」
作り置きもできる万能アイテム。 カレーの素
【材料(1単位=2人分)】
A[サラダオイル大さじ2、玉ねぎ大1/2個(120g/みじん切り)、おろしにんにく小さじ1、おろし生姜小さじ1、塩小さじ1弱(4g)]
トマト水煮缶大さじ4
基本のミックススパイス小さじ2
【作り方】
『クロワッサン』1045号より