家族やパートナーとの関係をよりよくする言葉の選び方、言い換え方。
「何気なく発したそのひと言が、相手を不快にさせているかも。人間関係をよりよくする言い換え方を、メンタルアップマネージャーの大野萠子さんに聞きました。
イラストレーション・鈴木衣津子 文・嶌 陽子
「同じ内容でも、使う言葉次第で不信感や誤解を招く場合があります」
そう話すメンタルアップマネージャの大野萌子さん。周囲との信頼関係をより深めるには、普段から相手に好感を与える表現を心がけたいものだ。
「そのために大事なのは、ネガティブな表現を避けること。日本人には謙遜する習慣があり、それがネガティブな言葉につながりがち。意識してポジティブな言葉を使うようにしましょう。もうひとつは、なるべく具体的な表現をすること。人々の価値観が多様化している昨今、あいまい表現は誤解を生みやすく、トラブルのもとになります」
また、表情も言葉と同様に重要だ。一番緊張を生み出すのは無表情、無反応。声に抑揚をつけたり、顔の表情を出すことでも相手に安心感を与えたい。
「言い方への配慮は必要ですが、あまりに気にしすぎてコミュニケーション自体を避けてしまっては本末転倒。相手との関係性を重んじて、気持ちよくやり取りすることを大切にしましょう」
『クロワッサン』1050号より
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