スタイリスト・石井佳苗さんが指南、アートをインテリアに取り入れる。
どこか飽きがきた自宅をどうしたらいい? スタイリスト・石井佳苗さんが指南する、インテリアを更新するヒントとは。
撮影・枦木 功 文・鈴木奈代
気軽な気分転換こそアートで。
一見ハードルが高そうなアート。インテリアの一部としてもっと気軽に、広義に捉え、取り入れてみる。一瞬で空気感まで変えてくれる個性は、部屋刷新の強い味方になるはず。
「たとえばリビングのチェストの上。こんな現代版の床の間のような場があると、インテリアの楽しみが増えます。季節やイベントごとに頻繁に掛け替え、あしらう小物も替える。あくまでも自分流に飾ることを楽しんで」
アートに触れることは、自分の好みや感性を知る上でも、とても効果的だ。
こっくりとした色合いのアートに、ぽってりとした陶器などの小物を合わせた、心温まるしつらい。上の棚に置く小物は白で統一すると、アートがより引き立つ。掛かった絵は画家・nakabanの油彩。ピッチャーは米・ポートランドで購入。
心穏やかになりそうな透明感溢れる絵の下に、白い陶器、ガラスなどの小物を左右対称にあしらった。静かで清涼感のあるしつらいは、夏にぴったり。透明水彩のアート作品は荻原美里・作、白い陶器のオブジェは坂本紬野子・作。
『クロワッサン』1046号より