現在まで受け継がれている着物は、季節にあわせて生地や仕立て、着こなしが工夫され、伝統的な美意識や季節感は和菓子の意匠と共通するものがある。
とらや 東京ミッドタウン店で現在開催中の企画展「YUKATA」では、江戸時代後期、浅草に創業した老舗呉服屋・竺仙(ちくせん)協力のもと、竺仙の浴衣の柄と、とらやの大正時代の菓子見本帳に描かれた菓子の絵図に共通する、日本の四季が表現された18 種類の意匠のパネルの展示や、染の技法「注染(ちゅうせん)」の紹介、季節ごとの装いの変化に触れながら、伝統的なデザインの浴衣の反物を展示。浴衣の柄と和菓子に共通する意匠を通して、日本の四季を感じられる展示となっている。