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人形や高かったもの、思い出グッズ、捨て方がわからない。困ったモノの処分法。

何ゴミかわからない、気持ち的にゴミにできない……。片づけを阻む厄介ものたちをきっぱり捨てて、部屋も心も清々しく。

イラストレーション・オガワナホ 文・長谷川未緒

いらないけど、捨て方がわからない困ったモノ。

「せっかく片づけが進んだのに、最後に手間取るのが、捨て方がわからないものや、面倒で捨てられないものの処分です」

そう語るのは、整理収納アドバイザーとして多くの家を片づけてきた中山真由美さんだ。自治体によって分別方法が異なる点も、ゴミ捨ての難しいところだという。

「わからないものは、その都度、自治体のサイトを確認したり、電話で問い合わせたりする必要があります」

自治体のルールに従うことが基本だが、ここでは口コミで多かった、分別のわかりにくいものや捨て方がわからないもの、情があって手放せないもの等の処分法を教えてもらった。

「粗大ゴミの申し込み等は面倒ですが、きれいになった部屋をイメージしながらスケジュールに組み込んでください。捨てなくちゃ、と頭の片隅で思い続けていたものが片づくと、ほかのものも整理できたり、定位置を作れたりします。心もすっきりするはずですよ」

人形は祟らないけど、気持ちの整理を。

「思い入れのある人形は人形供養に持っていこうと思っているのですが、それ以外のもの、こけしや人や動物の形のぬいぐるみ、目のあるものが捨てづらいです」(50代主婦)

人形類は、9割ルールでたいてい可燃ゴミですが、捨てたら祟られるのではないかと心配する人も多いようです。私も多くの家でたくさん処分してきましたが、誰ものろわれていないので、ご安心を。
とはいえ気持ちの問題がありますから、自分なりの儀式を作るといいでしょう。塩でお清めしたり、子ども時代に大切にしていたものなら、自分が好きな食べ物と一緒に袋に入れ、感謝して手放したりするのもおすすめです。

人形や高かったもの、思い出グッズ、捨て方がわからない。困ったモノの処分法。

遺品整理は、時間を味方に。清めて手放す。

「亡くなった父の日記、手帳類。まだ手放す段階ではないのだけれど、いずれは処分しないと……と思います。気持ちの整理の仕方も含め、納得できる処分法を知りたいです」(50代編集者)

遺品は故人が生きてきた足跡なので、なかなか処分できないのも致し方ありません。
私がよくお伝えするのは、ご命日に、遺品を前にご家族で思い出を語り合うことです。しまっているといつまでも気持ちの整理がつきませんから、手で感触を確かめながら行います。
必ず手放せるときがくるので、上手に時間を活用してください。最後は感謝の気持ちを込め、白い布や紙で包み、塩でお清めしてから処分するといいでしょう。

高かったものは、プロだって捨てられない。

「返還前の香港で買った高級ブランドのカシミヤコート。20万円ちょっとしたので捨てる気になれず、しかし売ってもタダ同然なのはわかっているため、またクローゼットの奥に押し込みました」(50代会社員)

高かったから捨てられないというのは、よくわかります。
しかし収納は使うものを収める場所ですから、処分に向け準備しましょう。
いったんクローゼットから取り出し、「悩んでいますボックス」に入れます。1年に1回は取り出して、着てみる
それをくり返すうちに、必ず捨てられる時期がやってきます。

かくいう私も、初任給で買ったハイブランドのコートが、翌年には肩パッドが流行遅れで着られなくなり、クローゼットにしまうこと10数年。それからボックスに入れ、毎年取り出しては着て、子どもに「ガンダムみたい」と言われながらも捨てられず、7年経ってようやく思い切ることができました。

売るか、思い出にするか。持つ理由を決めて。

「大相撲の大入袋、タレントをしている友人の結婚式の席次表、俳優の直筆メッセージ、高校生のころすごく好きだった野球選手のトレーディングカードなど、自分でもいやらしいと思いながら捨てられません」(40代会社員)

価値が出るかもしれないと思うなら、オークションサイトなどで値段を調べてみましょう。この価格なら売ろう、価値がないから捨てようなど、区切りをつけやすくなります。

思い入れのあるものは「思い出ボックス」にしまいますが、気をつけたいのは片づけはじめるまで忘れていたものは入れないこと。年に1度は中を開け、色褪せない感情が蘇るなら捨てなくていいですし、思い出せなかったものは、気持ちの整理がつくはずです。

人形や高かったもの、思い出グッズ、捨て方がわからない。困ったモノの処分法。
  • 中山真由美 さん (なかやま・まゆみ)

    整理収納アドバイザー

    自身の経験をもとに捨てられない人の気持ちに寄り添う整理術が好評。著書に『心も整う「捨てる」ルールと「しまう」ルール』など。

『クロワッサン』1041号より

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