「人生には運気の波があります。そのうねりを占いで知ることで、試練も乗り越えられるし、『ここが決め時!』というところで背中を後押ししてくれる。だから絶対的に運がいい人も悪い人もいません。いかに運気の波に乗るかが大切で、そのタイミングを教えてくれるのが占いなんです。人生に上手に生かしてほしいと思いますね」
うまく乗るには、人の力を借りるのも方法だ。たとえば、金運をアップしたいなら財布に頼るといい、と中園さん。
「私の占いの先生から、金運はお財布に宿るからお金持ちからもらうといいと聞いていたんです。作家の林真理子さん原作の『不機嫌な果実』を脚色した頃、小さなマンションを買ったら、カーテンもつけられないほどスッカラカンになってしまったんです。それで林さんに事情を話して、『林さんの金運にあやかりたいので、使い古しでいいからお財布を頂けませんか』ってお願いしたんです。そうしたら気前よく、まだ新品のドルチェ&ガッバーナのお財布を下さいました」
すると1カ月ほどで効果が表れて、カーテンもエアコンもつけられるようになり、ドラマもヒットして、お金の入り方が華やかになってきた。
「劇的に金運が良くなりました。気がついたら、プラダでスーツを買っていたんです。お金の使い方も、お財布を下さった方に似てきますね(笑)」
その後も、林さんからジル・サンダーやボッテガ・ヴェネタの財布を頂くことができたそう。
「その都度に金運が上がるので、お財布と金運は直結していますね。ただ、何年も使っていると運気が落ち着いてくるから、そんな時にお財布を替えればいいと思います。お財布の色は黒や茶や緑がおすすめ。人間観察が職業病というか、私は人のお財布をつい見てしまうので、お金持ちは圧倒的に黒か緑のお財布が多いですね。もっとも黒は落ち着いた金運になるので、お金が潤沢にある人に向いています。二つ折り、長財布で言えば、半々でしたから、こだわらなくていいと思います」
金運と並んで、あるいはそれ以上に日本人にとって、一生の幸せに大きく関わるのが印鑑だ。
「実印、銀行印、雅号印など6本を、日本印相学會(いんそうがっかい)の太田淸文(せんぶん)先生に作っていただきました。このハンコを押すと本当に気持ちいいんです。気合が入るし、運気が上がるように思います」
印鑑が日本の公的手続きからなくなっていくのは世の流れ。しかし実印を押す時の覚悟はとても大事だと思うから、ここぞという時には必ずお守り代わりに印鑑を持って出る。