ペットのいる家の掃除術。アレルギーの原因にもなる抜け毛を徹底除去。
撮影・黒川ひろみ 文・長谷川未緒
抜け毛の徹底除去は、素材や場所によって掃除道具を使い分けて。
エアコン
【毛もほこりも取り除いて部屋の空気をきれいに。】
空気の通り道になるエアコンのフィルターはペットの毛やほこりが溜まりやすく、放っておくとカビやバクテリアの繁殖も。全体に吸着タイプのハタキをかけ、毛やほこりを舞い上げずに吸着し、フィルターは掃除機を。
本棚
【棚部分だけでなく、本に溜まった毛も取って。】
扉がない本棚の場合、棚の空きスペースだけでなく、本の上部にも毛がついている。掃除は上から下へ行うのが基本なので、棚の上段から下段へと、ほこりが舞い散らない吸着タイプのハタキを使う。
●汚れ対策
全体を覆ってしまうと使いづらくなるので、棚の1段ずつ、目隠しをするといい。毛が入りにくくなる。
ソファ
【広い面と隙間で、道具の使い分けを。】
ペットのくつろぎ場所でもあるソファは、素材が布の場合、抜け毛がつきやすい。座面や背の広い部分は、粘着カーペットクリーナーをこまめにかける。
●汚れ対策
カバーをかけると隙間に毛が入り込まない。洗えるので掃除が楽になり、猫の爪とぎ対策にも。
キャットタワー
【細かい部分に入り込んだ毛も、手袋をはめてさっとなでて。】
キャットタワーは、ハンモックやクッション、爪とぎ用の柱など、細かい部分が多い。粘着カーペットクリーナーでは毛を取りきれないため、片面がゴム引きされた作業用手袋や、ラバー軍手を使うといい。集めた毛は掃除機で吸い取ろう。
ケージ
【基本は拭き掃除で、毛も汚れも拭い去る。】
ペットの安全地帯でもあるケージは、毛だけでなく、よだれなどの汚れもつきやすい場所だ。柵は、マイクロファイバー雑巾で挟むようにして拭き掃除を。床面も雑巾で拭けばいいが、汚れがひどい場合はメラミンスポンジでこすり落とす。
カーテン
【犬も猫も窓辺が好き。ペットの背の高さに毛と皮脂汚れが。】
見落としがちなカーテンだが、窓側も部屋側も毛や汚れがついている。まずは粘着カーペットクリーナーで毛を取ってから、カーテンの洗濯表示に従い、洗濯を。外干しできなければ、そのまま吊るして干す。
隙間
【畳にフローリング、素材に合わせた道具で毛をかきだして。】
畳と畳の間に入り込んだ毛は、硬めのナイロンブラシでかきだし、掃除機で吸い取る。フローリングの溝は柔らかいペンキ用の刷毛を使うと板を傷つけない。