くらし

【和田裕美のお悩み相談】店員さんに恋をしてしまいました。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は洋服屋さんで出会った店員さんのことが頭から離れない女性からの相談です。

<お悩み>

20代男性です。これまでに女性との交際を何度かしてきましたが、今回ばかりは難しいと感じています。僕が恋をしてしまったのはアパレルの店員さんなのです。

男性物と女性物どちらもあるお店なので男性スタッフが接客をしてくれることがほとんどなのですが、混雑していた際に優しく対応してくださりその日からその方が脳裏から離れません。普段は女性物のコーナーにいらっしゃるので接点もなく、臆病者な自分は話しかけたら怖がられないか、気持ち悪がられるのではないかと心配で話すことすらできません。ばかばかしい悩みだというのは重々承知です。しかし、その女性と仲良くなってみたいという気持ちを抑えることができないのです。どうしたらよいのでしょうか。

(にぶろう/20代男性)

和田裕美さんの回答

にぶろうさん、こんにちは。
人を好きになるっていいですよね〜。
「好きな人がいる」ということだけでも
かなり幸福なことです。
だからまずはおめでとうございます。

さて、ここからです。
好きになっただけで
片思いのままそれを楽しむことも
恋のひとつの形です。
だからこの時点で満足することもできます。
きれいな山を眺めている感じです。

ただ、声をかけて仲良くなりたい
と思われるということは
コマを前に進めたいわけですから
山を登ることになります。

つまりはここからが「冒険」なんです。
冒険にはリスクが伴います。
登山したら遭難や怪我のリスクがあるように
断られたり拒絶されたりすることも
あるかもしれません。

「その女性と仲良くなってみたいという気持ちを
 抑えることができないのです。」

そう、冒険したいという
気持ちが抑えられないのなら
もう前に進むしかないです。
どう思われるか……なんて
気にしないで
思い切って声をかけてください。

「先日はありがとうございました」
「前に対応してもらったときの服
 よかったです」
「接客お上手ですよね。
 いっきにファンになりました」
「男性の服でもまた選んでもらうこと
 可能ですか?」

ダメならダメで2〜3日凹んで
また新しい恋を探せばいいのです。
声をかけなければ、ずっとこの悩みが
もんもんと続くのです。
それなら、スカッとしたほうがいい。
わたしはそう思います。
そして傷ついたぶん成長できます。

世界にはたくさんの「恋人候補」がいます。
失恋の回数は
新しい人に出会う回数と同じ数です。

一つだけ、
洋服は何着か購入したほうがいいです。
相手はあくまでも仕事時間なのだし。
相手の喜ぶことはやっぱり
勧めたものを買ってもらうこと
だと思うからです。

和田裕美

和田裕美 (わだひろみ)

作家・営業コンサルタント

京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオやNHK Eテレ番組にレギュラー出演など多岐に渡り活動中。代表作に、『成約率98%の秘訣』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『人の心を動かす話し方』(廣済堂出版)、『いざという時に結果を出せる本番力』(ポプラ社)など。学校などで陽転思考の体験授業も実施。公式サイト

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