防災のプロに聞く、いざという時のための備蓄食品リスト。
“日常に近い食事”ができるように備蓄された食品こそがいざという時のお助けに。ふだんの暮らしの中で少しずつ備えるコツは? 管理栄養士、防災士の今泉マユ子さんに教わります。
撮影・岩本慶三 文・寺田和代
[水や湯を使うおかず]
お湯があれば野菜類を汁物で摂っても。
お湯を注ぐだけのフリーズドライのスープは手軽に使え、長期保存もできる。不足しがちな野菜をスープや味噌汁の具材で摂るのも手。
だしと味噌の組み合わせが吟味されたフリーズドライの味噌汁。さまざまな具材と共に日頃から試食し、好きな味を見つけて。
切り干し大根は洗ったりカットする必要がなく、いろいろな料理にアレンジできる。天日乾燥された乾物には栄養価や旨みが凝縮されている。
[おやつ]
栄養豊富で食事にもなるお菓子やナッツ。
おやつは心の栄養。昔ながらのクリームサンドビスケット、ビスコ保存缶は子どもから高齢者まで安心して食べられ、5年間の長期保存が可能。
カシューナッツは悪玉(LDL)コレステロールを減らすオレイン酸が豊富で、生活習慣病予防効果が期待できる。おやつに、調理しておかずにも。
[飲み物]
長期保存可能な飲料で水分不足を補う。
スポーツ飲料は熱中症や脱水予防以外に糖分や塩分が含まれるので、エネルギー補給にも。水に溶かす粉末状タイプの賞味期限は約1年半。
災害時に入手しづらい乳製品。2〜3カ月常温保存可能な牛乳や豆乳を備蓄してカルシウムとタンパク質の補給を。飲みきりサイズが便利。
[高齢者や子ども用]
高カロリー食品や、嚥下を助けるとろみ剤を。
食欲がない時は、調理不要で美味しく手っ取り早くエネルギー補給ができる甘いものを。井村屋のえいようかんは1本で171kcal。5年間保存可。
高齢者だけでなく、ストレスで食事が喉を通りにくくなりがちな人には、食べ物の味も香りも変えず、飲み込みやすくするとろみ剤が便利。
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