【医療・衛生、服ほか日常の必需品編】最新版・命を守る“防災セット”。
災害時に備えるアイテムは、ふだんから家で使っているものでした! その理由と具体的な用途術を、詳しく解説します。国際災害レスキューナースの辻直美さんに聞きました。
撮影・岩本慶三 文・一澤ひらり
【充電・照明】→ 停電対策の備えに自力で対応できるものを。
□ LED懐中電灯
□ 手回し充電ラジオ
□ 着火ライター
□ アロマキャンドル
□ USBケーブル
□ 大容量バッテリー
災害時は停電する確率が高いのでLED懐中電灯はマストアイテム。
火はサバイバルの基本。命の火を灯すために着火ライターは絶対必要。
停電中でも知りたいのは情報。手回し充電ラジオならいつでも聴ける。
ライトニングコネクタを含む複機能のUSBケーブルがあれば万全。
災害時に必ず困るのがスマホの充電切れ。大容量の充電器を用意。
【服】→ 3日分を用意し、ジッパー付き袋に入れる。
□ 羽織るもの 1枚(パーカー、カーディガンなど)
□ トップス 3枚
□ ズボン 2本
□ カップ付きインナー 3枚
□ 靴下 3足
□ ショーツ 1枚
□ ストール 1枚
「アイテムごとに仕分けすると便利です。」(辻さん)
【防寒・暑さ対策】→ 避難所にはエアコンがないことも多い。
□ レインジャケット&パンツ
□ アルミ製シート
□ 使い捨てカイロ
雨に濡れると低体温症の危険が。レインジャケット&パンツは必ず装備。
使い捨てカイロは冬だけでなく、避難所の床の底冷えを防いでくれる。
断熱性に優れたアルミ製シートは、体温の低下を防ぐので防寒対策に。
辻 直美(つじ・なおみ)さん
国際災害レスキューナース。阪神・淡路大震災を機に災害医療の道へ進み、25年の実績を持つ防災のスペシャリスト。著書に『レスキューナースが教えるプチプラ防災』(扶桑社)。
『クロワッサン』1028号より
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