くらし

【山田ルイ53世のお悩み相談】道で譲り合ったとき何て言って去るべきでしょうか?

お笑いコンビ髭男爵のツッコミ担当で、作家としても活動中の山田ルイ53世さんが読者のお悩みに答える連載。今回は時々訪れるあの気まずい瞬間についての相談です。
  • 撮影・中島慶子

<お悩み>

道ですれ違う際、何度も同じ方向に譲り合ってしまったときの別れ際のセリフは何が適当でしょうか。(豊/男性/教員)

山田ルイ53世さんの回答

偶然出くわした2人の動きがシンクロする……。もはや、ひとときの社交ダンスを楽しんだ後のような状況です。
草刈正雄さんほどの苦み走った色男、紳士であれば、「よいステップでした……」などと小粋なジョークを飛ばしてもお似合いでしょうが、凡人が真似をしては大恥を掻くだけ。
僕は、ご質問のような、気まずいシチュエーションに巻き込まれた場合は大抵、「フゥ~!」と肩をすぼめることにしています。レイザーラモンHGさんの「フォー!!」のように声を張ってはいけません。あくまで、小さな声で言うのが肝です。一発屋である僕の主戦場、地方営業の現場、特に企業パーティの宴席では、年配の関係者の方に、俗に言う“おやじギャグ”の類を得意気に浴びせかけられることがよくあります。通常ならスルーしたいところですが、そうもいかない。
そんなとき、「フゥ~!」と一言添えるだけで、こちらのダメージはゼロで、気まずさを回避でき、いなした感じが笑いにも繋がります。相談者の場合も同じ。悪い印象は与えず、「明るくてひょうきんな人だな……」といい形で立ち去ることができます。大体、譲り合うのは、どちらも急いでいるとき。そんなときに長い尺は使えない。これなら、誰も傷つかず、しかも最小限の時間で処理できます。
軽く、「フゥ~!」と声掛けし、気まずさを成仏させましょう。ある意味、忙しい現代人にとって一番便利で手短なツッコミかと思います。

山田ルイ53世●お笑いコンビ、髭男爵のツッコミ担当。本名、山田順三。幼い頃から秀才で兵庫県の名門中学に進学するも、引きこもりとなり、大検合格を経て愛媛大学に進学。その後中退し、芸人へ。著書に『ヒキコモリ漂流記』(マガジンハウス)、『一発屋芸人列伝』(新潮社)、近著に『一発屋芸人の不本意な日常』(朝日新聞出版)。
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