桐島さんは実に4人の子どもたちを育ててきた。26歳の長女は社会人となって独立。次女、三女はニューヨークの美術大学へ進学し、長男は高校2年生。しかし新型コロナウイルスの感染拡大によって、アメリカで暮らす娘2人が急きょ帰国、家に戻ってきた。
「4人いた子どもが、1人だけになってちょっと寂しくなっていたところに、娘たちが帰ってにぎやかになりました。でも大学のオンライン授業が深夜2時からのスタートだったので、私もそれに合わせて昼夜逆転生活。夏休みに入ったので解放されましたが、6月に卒業した次女はZoomでの卒業式になってしまい、とても残念でしたね」
いまでこそ「ハウス オブ ロータス」のクリエイティブディレクターとして世界中を飛び回る桐島さんだが、長女が誕生してからの12年間は子育てに専心した。それは母で作家の桐島洋子さんとの母子関係が影響しているという。
「ひとり親でしたから、母は私たちを食べさせなくてはいけなかった。いつも母がいなくて自立心は鍛えられましたが、寂しかったんでしょうね。私はすっかり子育てにハマったんです」