くらし

【和田裕美のお悩み相談】とにかく死ぬのがこわいです。

外資系教育会社でのフルコミッション営業で世界142カ国中第2位の成績を収めたキャリアを持つ和田裕美さんが読者の悩みに答える連載。今回は死を意識するようになり、そのことばかり考えてしまうのをやめたい女性からの相談です。

<お悩み>

私はごく普通の30代OLなのですが、ここ数年で祖父母が亡くなり、2人いた叔父も亡くなってしまい、不幸が続きました。
それからというもの「死」を身近に感じてしまい、とにかく死ぬのがこわいです。
日を重ねるごとに死に近付いてると感じてしまい死後どうなるか、その事ばかり考えてしまいます。
前向きに考えたいです。
どんな風に考え方を変えたら良いのでしょうか。

(ほにゃにゃちお/女性/IT企業に勤める30代会社員です。未婚。)

和田裕美さんの回答

ほにゃにゃちおさん、相談ありがとうございます。

そうですね。人っていつ死ぬかわからないし
どんな死に方をするかもわからないので
そこだけにフォーカスしてしまうと、やっぱり怖いですよね。
はい、わたしも怖いです(苦笑)。
けど、わたしはだからこそ「ちゃんと生きよう」って
思うようにしているのです。

実は私の母は、私が28歳のときに
医療ミスである日突然亡くなりました。
その4か月後におじいちゃんが亡くなって、
その3か月後に同僚が亡くなるという
お葬式ばかりの時期があったんです。
だから「死」というものをすごく近く感じて、怖くなりました。

けれど、だからこそ「生」というものを
逆に私は強く意識することができて
生きるということをより強く実感することができたんです。
いつ死ぬか分からないからこそ、今を大事にしようって思えたんです。
もっと生きたいと思っていて、
それが叶わず死んでしまった人が世の中にはいて
自分はまだ今のところ生かされているのならば
ちゃんと生きていかないと
先に逝った人に失礼だなって思ったんです。

それに、必ず死ぬということ、命に期限があるからこそ
今日を精一杯生きよう、人生大事にしようと思えるんです。
逆に死なない永遠の命を持っていると
言い訳ばかりで怠惰な私は
もっといろんなことを先延ばしして、ダメ人間になりそうです(笑)。

ほにゃにゃちおさん、いつか死ねることって
すごくいいことなんです。
その「いつか」がわからないからこそ、
今日生きていることに感謝して
時間を大事にしてみてください。

心配している間にも、ほら時間が過ぎている!!

どうせならわくわくすることを考えて
限られた人生の時間を使ってください!

和田裕美(わだひろみ)●作家・営業コンサルタント。京都生まれ。京都光華女子大学キャリア形成学科客員教授。書籍だけでなくラジオや会員サービス「パワースクール」など各種メディアで情報発信中。代表作に、『人に好かれる話し方』、『世界No.2セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』『人生を好転させる「新・陽転思考」』等。新刊に『稼げる技術』(ダイヤモンド社)、『タカラモノ』(双葉文庫)など。
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