なすと常備食材でパパッとできる堤人美さんの3つのレシピ。
撮影・青木和義 スタイリング・矢口紀子 文・一澤ひらり
夏野菜の主役で油と相性抜群! よりコクが深くなる。
「なすは油によってとろとろの食感が引き出されます。ただ、油をよく吸うのですが、フライパンで油を充分に温めてから焼くと、吸いすぎません。油っぽくなってしまったらペーパーオフすれば、仕上がりが違います」
焼きなすにじゃこを使えば、その塩気がうまみを際立たせてくれ、ミックス豆を加えれば豆の甘みと風味がアクセントに。
「蒸しなすは皮をむいて1本ずつラップに包んで、レンジでチンすればジューシーに仕上がります。タレの味が染みこみやすく、ゆで卵と合わせると食べ応え満点です」
[+じゃこ]
カリカリじゃこの食感、常備菜にしたいおかず。
なすとじゃこのしょうが醤油炒め
【材料(作りやすい分量)】
なす4本(皮を縞目にむき幅2cmほどのくし形切りにし、水に5分さらして水気をふく)
ちりめんじゃこ大さじ2(10g)
A[しょうが1かけ(すりおろす) しょうゆ大さじ1/2 みりん小さじ1/2]
太白ごま油または米油大さじ2
【作り方】
1.フライパンに油を中火で熱し、なすを入れ、2分半ほど転がしながら炒める。
2.1にじゃこを加えてさっと炒め、Aをからめる。
[アレンジするなら]
なすの代わりに、種を取ったきゅうりの薄切りやゴーヤーでも。
[+卵]
中華で有名なよだれ鶏のタレ。辛さと酸味がきいています。
蒸しなすと卵のよだれ鶏風
【材料(作りやすい分量)】
なす4本(皮をむいて10分ほど水にさらす)
ゆで卵2個(水から入れて沸騰後10分ゆでる)
A[豆板醤小さじ1/2 ごま油大さじ1 酢小さじ2 しょうゆ大さじ1 砂糖小さじ1 にんにく1/2かけ(すりおろす)]
【作り方】
Aを混ぜる。なすは1本ずつラップに包み、電子レンジ600Wに3〜4分かけ、粗熱を除き、3cm幅に切る。たれ、ざっくり割った卵とともに混ぜる。
[アレンジするなら]
豚のしゃぶしゃぶ肉を茹でて加えれば、ボリュームアップ。
[+ミックス豆]
バルサミコ酢としょうゆ、はちみつの合わせ技。
焼きなすと豆のハニーバルサミコ絡め
【材料(作りやすい分量)】
なす4個(縦4等分に切り、水に5分ほどさらし水気を切る)ミックスビーンズ100g にんにく1かけ(つぶす)
A[しょうゆ大さじ1 バルサミコ酢大さじ1 赤ワインビネガー小さじ2 はちみつ大さじ1]
オリーブ油大さじ2
【作り方】
1.フライパンにオリーブ油とにんにくを入れて弱火で熱し、香りが立ったら強めの中火にしてなすを並べ入れ2分ずつ焼き返し、ミックスビーンズも加えてさっと炒める。
2.Aはボウルに合わせ、1に加えて絡める。
[アレンジするなら]
豆を、粗く刻んだナッツやチーズに替えてもよく合う。
堤 人美(つつみ・ひとみ)さん●料理研究家。野菜のおいしさを生かした、手軽に作れるレシピが人気。著書に『いつも卵があるといい朝も昼も、夜も。』(グラフィック社)など多数。
『クロワッサン』1021号より
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