くらし

短歌、始めました。【 #クロワッサンの広場 】

ブログやSNSはやりたくない、でも写真と文章で表現したい。そんなあなたにぴったりの投稿企画「クロワッサンの広場」。今回は募集中のテーマ「ステイホームを充実させる知恵」に寄せられたイワミアヤコさんのエッセイをご紹介。

短歌、始めました。

こんな時だからというのにかこつけて、短歌、始めました。
友人と二人で、倶楽部なるものを立ち上げて、軽く通り過ぎ行く生活の細部を、短歌にしたためる活動です。
これまで短歌(および俳句、詩)は、読むものとして嗜んできたものの、詠み手となるのは24年間生きてきてなかった試みです。と、短歌を始めて数日、どうもその素敵さに気づいてしまいました。

夏、それだけで幸せになれるから タイへ越そうか明日(無理かな

楽しい…。

(1)  わっ、感じたこの想いを胸に短歌を詠もう。
短歌を詠む際、この流れが自然な流れであるような気がします。
なにげなく生きていると、わっ!となる瞬間があり、それを歌にしてみる。5・7・5・7・7・という、結論を求めないフォーマットがあるからこそ、零(こぼ)れてしまいがちな何かを留めておくことができる。
一方で、おうち時間が長くなるこのご時世、短歌にあるもうひとつのチャームポイントが生き生きしているように思うのです。

(2) 短歌を詠みたい。代り映えのない生活のなかに、何か魅力や引っかかりはないかなあ。
この流れこそ前述したチャームポイントなるものです。「わっ→歌を詠む」ではなく、「歌を詠みたい→探す、わっ」の流れです。
短歌を詠みたいから、題材となるものを、目を凝らして探し始めてしまうという罪深き不純な行為……。この流れに辿り着いたとき、生活がとても凹凸を持ち始めました。一見スルーしがちだった出来事、この頃の暑さ、ごはんのおいしさに対して、がつがつ集中していきます。食って掛かる勢いで、目の前のものを見つめるようになりました。

消印はいくらでかえるものですか? 「パンを楽しむ 春のプレゼント」
                              ※作:げんすい

相槌のごとく現る茶封筒 ポストの奥、見つける高鳴り
    咲きすぎたつつじ 一斉にピンク 向かうは5月 すべてを捨てに

どこかに歌になる何かが転がっていないだろうか、と蛇のごとく目を光らせます。そうすると、生活がどうも眩いものへと変わっていく気がします。ここにも、こんなところにも!それまでほとんど見えていなかったオールオブおうち時間で、魅力的なものが発掘されていきます。

こんな時だからということにかこつけて、短歌、始めてみました。
もっと深みにはまりたい……!
(イワミアヤコ)

編集部からひとこと。

何かにときめいたとき、まずは写真を撮ってしまうスマホライフですが、手軽すぎてそのときめきが記憶に残らないことも多々。カメラでは写すことのできない心の動きを切り取ることができるのが短歌の素晴らしさなのだと教えていただきました。
写真では「映えない」景色だって美をまとうことができる短歌。このエッセイを読んで、私もいますぐ始めたくなりました 笑。(編集部のぐぽん)

おうち時間にあなたも文章を綴ってみませんか? ⇒ 投稿はこちらから!

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