値段は? 操作方法は? 電子書籍とデバイスの疑問に答えます。
撮影・土佐麻理子 イラストレーション・三東サイ 文・黒澤 彩
Q1.専用リーダーにはどんなものがありますか?
A. 「Kindle」「Kobo」などが有名。
電子書籍専用リーダーと一口にいっても、データ容量、画面のサイズ、価格などはさまざま。「Kindle」「Kobo」といったお馴染みのシリーズはバリエーションも豊富で、価格帯も1万円以下のものから3万円近いものまでと幅広い。
文字より絵や写真のほうが、データが重いので、たとえばマンガをメインに読むなら容量が多く解像度の高いリーダーを持っていると安心。文字だけの本しか読まないなら、容量がそれほど多くなくても充分なはず。
タブレット端末との違いは、読書に特化しているため比較的求めやすい価格なこと、バッテリーが長時間持つこと、目に優しいこと(Q2を参照)など。たくさん読む本の虫には、やはり専用リーダーがおすすめ。利用する電子書籍ストアに合わせて端末を選んで。
Q2.画面を見続けると、目が疲れませんか?
A.専用リーダーならフロントライト方式で、目に優しい。
スマホやタブレットの画面がバックライト方式なのに対し、専用リーダーはフロントライト方式を採用している。「目を直接照らさないので疲れにくく、長時間の読書も快適です」(アマゾンジャパンKindleデバイス担当)。また、ディスプレイの反射がないというのも特長。日差しがまぶしい屋外でも、紙の本と同じ感覚で読書を存分に楽しめる。
Q3.外国の本も買えるんですか? 辞書も入ってるって本当?
A.洋書もOK。辞書機能で単語も調べられます。
海外で刊行された本の電子版も、和書と同じようにストアで購入できる。たとえば、Kindleストアには、70万冊の和書を含む700万冊以上が揃っている。近所に洋書を扱う書店がなくても、世界の本が読める時代なのだ。
辞書を引きながら読む人にはうれしい機能も。画面上の調べたい単語をタップするだけで辞書の検索結果が表示される。Kindleの「マイライブラリ」にはもともと多種類の辞書が入っているので、日本語、英語以外の言語にも対応可。今まで、わからないけれど読み飛ばしていた言葉や漢字など、気になったらその場で調べられるので、活用してみたい。
Q4.途中で読むのをやめるときはどうするの?
A.次回電源を入れたとき、続きから読めます。
一度本を閉じて専用リーダーのスイッチをオフにしても、次に開くときは、前に読んでいた最終ページが開くようになっている。「また、Kindleアプリをダウンロードしてあるすべての端末で読み終えた最後のページが同期されるので、いつでも、どの端末でも、続きから読み始めることができます」
Q5.買った電子書籍、 貸し借りはできますか?
A.著作権の関係で、貸し借りはできません。
自分で買ったものなのだから、紙の本のように貸し借りしてもいいのでは? と考えてしまいがちだけど、これは不正解。「著作権の関係上、電子書籍データを貸し借りしたり、譲ることはできません」。家族同士でも、データの共有は不可。家族が読みたいものを購入したら、端末ごと貸すかたちになる。
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