50代からのリノベーションで知っておくべき3つのこと。
イラストレーション・木下綾乃 文・野尻和代 写真提供・スタイル工房
2.リノベーションの費用は、どれくらい用意すればいいの?
ケースバイケースで変わるリノベーション費用だが、まず理解しておきたいのがその内訳について。リノベーション費用には、本体工事費、設計費(間取り変更など大規模リノベーションがある場合)と諸経費(仮住まいへの引っ越し、トランクルーム利用料など)の3つが含まれる。
「老朽化した設備を交換するだけの簡単なリフォームなら、もちろん費用は抑えられます。でも、交換する設備にもいろいろなグレードがあるし、壁を抜いて間取りを変えるなどの大規模なリノベーションを行うとなると、金額はかなり変わってきます」
そんな改修費用も、50代以降は自己資金でまかなおうとする人が多い。けれど、条件を満たせば、補助金や資金贈与の非課税枠適用などの措置を受けられる場合も。
「公的な助けの対象となるのは、基本的に自己所有・居住物件。所有権なども合わせて事前に確認しておくと、手続きがスムーズです」
リフォームの相場 ※解体処分費別・ 本体工事費のみ
●キッチン 約60万円〜
システムキッチンはグレードやレイアウトにより変動。壁づけ型からアイランド型へなど大きく変更する場合は100万円以上に。
●トイレ 約20万円〜
洋式から洋式への交換はおおよそ50万円以内で可能。和式から洋式への交換や、室内を広くする場合は50万円以上かかることも。
●風呂 約60万円〜
ユニットバスからユニットバスへの工事は50万〜80万円ほど。在来工法からユニットバスへの改修は100万〜120万円程度が相場。
●洗面所 約20万円〜
スタンダードグレードのユニット洗面台の交換は20万〜50万円ほど。最低限の機能を備えたタイプなら20万円以下で設置も可能。
●リビング 約70万円〜
内装リフォーム(クロス)のみならば1000〜3000円/平米が主流。間取り変更などを含む大規模工事をすると費用が大きく変わる。
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