くらし

50代からのリノベーションで知っておくべき3つのこと。

  • イラストレーション・木下綾乃 文・野尻和代 写真提供・スタイル工房

3.相談から施工完了まで。流れをきちんと把握しておこう。

大手不動産会社、ハウスメーカー系、リフォーム専門店、設計事務所……。リノベーション会社にもいろいろあるが、相談から施工完了までの流れにも少しずつ違いが。せっかくの自宅改修で後悔をしないためには、こうした全体のプロセスを知ることが大切。

「実は、リノベーション会社によって契約のシステムが違い、費用発生のタイミングもさまざま。例えばリフォームを専門に手がける当社では、初期プラン・概算見積書提出までは無料ですが、この段階でプランごとに費用がかかってくる業者もあるし、担当者を指名して現地調査をする段階から有料になるところもあります」

リノベーションを成功させるには、数社のプラン内容、予算、期間などを比較検討することが基本。同時に、各社のおおまかな流れや費用発生のタイミングについても確認を。その上で、理想を形にしてくれる一社を選択したい。

リノベーション完了までの流れ *スタイル工房の場合

1.問い合わせ
気になることは電話やメールなどであらかじめ問い合わせ、店頭へ。現在の住まいの不満や変えたい要望を伝える。間取り図面や部屋の写真などがあるとベター。

2.現地調査
改修する建物を担当者が訪問し、室内などの写真撮影と採寸。動線や空間の確認、問題点の把握、周辺環境をチェック。

3.初期プラン・概算見積書提出
プランナーによる、具体的なリフォーム内容をわかりやすく書いた初期プランと、その概算見積もりを提出。*ここまでは無料

4.プラン契約
費用と改修内容を確認したら、プラン契約を締結。設計から引き渡しまでのおおまかな日程を決める。*プラン契約料は概算見積額の3%〜(工事費の一部に充当)。

5.詳細打ち合わせ
プランに基づき再調査を行い、打ち合わせで詳細な仕様や材質を決定。工事を行うための設計図面を起こし、それをもとに見積書を作成。

6.契約
最終見積もりと工事の工程表、設計図面の内容などを確認し、正式に工事請負契約を締結。

7.工事着工
工事期間中は施工管理担当者が現場を管理し、必要に応じて現場の状況を報告。施主による解体後確認、中間検査も行う。

8.完工検査
工事完了時に社内検査を行う。その後、施主も最終的な仕上げの確認など完了検査をする。

9.引き渡し・保証書発行
チェックリストをもとに是正工事が完了していることを確認し、引き渡し。保証書(内容により最長10年)を発行。

10.アフターメンテナンス
3カ月、1年目にアフターメンテナンスのハガキを施主宛てに送付。何か気になることがあれば相談できる。

『クロワッサン』1017号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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