食品ロス対策に。我が家で人気の食材「使い切り」アイディア。
撮影・高杉 純 調理、スタイリング・吉田 愛
「風邪予防と美味しさを両立。焼き菓子の生地にも合います。」
みかんの皮で自家製陳皮
みかんの皮の内側の白い部分に栄養があると聞いて作り始めた。皮をよく洗い冷凍庫に溜めておいて、ある程度の量になったら100円ショップに売っている野菜干しネットでカラカラに干す。乾いたらキッチンばさみで細かく刻み、冷凍保存。ヨーグルトにかけたりうどんにかけたり、驚くほど香り高くて感動。
「皮だけにして初めてわかる新食感。家族中の好物です。」
なすの皮のきんぴら
なすの皮をむく料理のとき必ず作る一品。皮をピーラーでむいて、オリーブオイルなど好みの油で炒めたら、みりん、醤油で味付けするだけ。ごまや七味をふっても美味しい。うどに似た独特の食感とホロ苦さがくせになり、メインとどちらが主役かわからなくなるほど。
「複雑な味の衣が決め手。翌朝のために多めに買うことも。」
フライドチキンのサンドイッチ
ときどき無性に食べたくなり買うものの、食べきれない某フライドチキン。翌朝、温めてほぐし、マヨネーズ、からしと和えてトーストで挟むと、スパイシーな絶品サンドイッチになる。あればピクルスを刻んで入れるとアクセントになってより美味しい。
「溜めたものの、結局捨てる。負のループを断ち切る料理。」
長ねぎの青いところが溜まったら
鍋の季節は、長ねぎの青いところが溜まる。数本分溜まったら豚バラ肉や肩ロースの塊を1キロくらい買ってきて、煮豚を作る。煮る前の下茹でに欠かせないのが「ねぎの青いところ」。出来上がった煮豚をその日に美味しく食べたら、残りは小分けにして煮汁ごと、ヒタヒタの状態で冷凍。余裕があるときには、肉を煮た後の煮汁で味玉も。
「お弁当の人気メニューです。他の冷食を具にしてもいい。」
シュウマイおにぎり
中途半端に余ったシュウマイを温めなおしてからし醤油を絡める。おにぎりの具にすれば新鮮な美味しさで夫も子どもも喜ぶ。冷凍の海老シュウマイなど、小さめのものがにぎりやすい。大きいものは半分にカットして。ほかにお弁当用から揚げなどの冷凍食品が余ったときもおにぎりに入れると一品に。
『クロワッサン』1014号より
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