温泉や地元の美味も楽しい、縄文の遺跡や考古館を巡る旅。【縄と矢じり】
見たことのない景色に出合い、多様な食や文化に触れて、自由な心になる。生きる喜びを満喫できるおすすめの旅を、旅上手の縄文探求ユニット、縄と矢じりに聞いた。
文・長谷川未緒
イベントなどを通じて縄文の魅力を発信中のユニット・縄と矢じり。旅といえば「縄文時代の痕跡を歩くこと」というふたりに、知り尽くしている場所から、初心者でも楽しめる縄文を巡る旅を選んでもらった。
「おすすめは、北東北の縄文遺跡群、とくに青森です。観光地として見所が多いので、ついでに縄文遺跡を巡ってみてほしいですね」
青森駅前の古川市場で好きな海鮮をのせて作る「のっけ丼」を食べたら、縄文マストスポットの三内丸山(さんないまるやま)遺跡へ。本格的な竪穴建築が復現され、博物館も充実している。
「ガイドさんが案内してくれるルートもいいのですが、さらに奥まで行くと、水が浸み出して池になっている所があります。ここを見た瞬間、縄文時代の大集落を支えた水源を実感しました」
遺跡探訪後は、三内温泉『三内ヘルスセンター』で汗を流そう。銭湯感覚で入れる濃厚な硫黄泉だ。
時間があれば、環状列石で知られる小牧野(こまきの)遺跡へも足を運びたい。
「墓域に隣接した祭祀場といわれています。縄文人が儀式を行っただろうこの場所に立つと、彼らとのつながりを感じることができます」
自然豊かな遺跡で国も貨幣も文字もない先史時代に思いを馳せる。縄文を深掘りすることで、いつもの旅に新たな楽しみが加わるはずだ。
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