くらし

気づくと意外と、汚れている。冷蔵庫を1時間で丸ごときれいに。

冷蔵庫は隠れた汚れの巣窟。でもコツさえつかめば素人でも簡単。短時間でグッと美しく、見違えるほど清潔に生まれ変わります。
  • 撮影・黒川ひろみ 文・矢吹紘子
尾崎 真(おざき・まこと)さん●HITOWA くらしスタイル研究所 所長。全国1400店舗以上展開するクリーニングサービス「おそうじ本舗」で商品・サービス開発を担当。ハウスクリーニング技能士。

こびりついてカチカチになった調味料に、野菜室に散乱する土や屑。ゴムパッキンのひだにも黒ずみが。食材由来の様々な汚れが知らず知らずのうちに溜まりがちな冷蔵庫。だからといって力任せにゴシゴシするのは厳禁と、「おそうじ本舗」の尾崎真さん。

「ほとんどの汚れはお湯で落ちます。何より冷蔵庫は見た目よりもずっとデリケートで本体のプラスチックは傷や衝撃にも弱い。タオルでの拭き掃除と、食器用の洗剤を使ったスポンジ洗いが基本です。また電源を切ると内部の氷が溶けて故障の危険性もあるため、電源はそのままに。食材を保冷バッグに移し替えて作業します。寒い時季なら外に置けば大丈夫なので、冬の今がベストシーズンです」

(準備するもの)

【薄手のタオル】内部も外側もこれで拭き上げる。冷蔵庫掃除の必需品。絞りやすい薄手のタイプがベター。
【マイクロファイバータオル】外側の仕上げ拭き用に、傷がつきにくいマイクロファイバー素材のタオルを用意。
【綿棒】細かい部分には綿棒を活用。扉や引き出しのゴムパッキンなど、溝や隙間の黒ずみをかき出す。
【柔らかいスポンジ】スポンジは取り外したパーツの水洗い時に。傷がつきやすいため研磨系スポンジは避けて。
【台所用中性洗剤】一般的な食器用の中性洗剤を、パーツの洗浄に。庫内を掃除する際は水で薄めて濃度を下げる。
【除菌アルコールスプレー】本体内部は、家庭用のアルコールスプレーを使い除菌して仕上げ。臭いの防止にもなる。
【ヘッドが小さめの歯ブラシ】棚板受けや取っ手など、隙間には歯ブラシを。小さめヘッドのタイプならより小回りがきく。
【ラップ】冷蔵庫の上部に敷き詰めれば、油ハネのこびりつきを防いでくれる。幅広がおすすめ。
【保冷バッグ】保冷機能のあるバッグで冷蔵庫の中身を一時保管。容量は25リットルほどを推奨。
【ワイヤーハンガー ストッキング】クリーニング店などでもらえる針金ハンガー×はかなくなったストッキングで即席お掃除ツールの出来上がり。冷蔵庫本体の下にたまった埃を掃き出すのに役立つ。

(気をつける場所)

【野菜室の土ゴミ】野菜由来の土は雑菌やカビの温床に。菌は低温環境でも死滅しないので要注意。
【こびりついた調味料】棚やポケットは液体がこぼれがち。頑固そうだがお湯洗いで落ちる場合がほとんど。
【下部の“ドレン受け”】冷蔵庫の冷却に伴う排水をためるパーツもチェック。日頃からこまめに洗う習慣を。
【パッキンの内部】扉の縁や引き出しのゴムパッキンは出し入れの際、最も汚れる。油や埃も入り込みやすい。
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