くらし

掃除のプロに1日入門、場所別小さなコツ編。

  • 撮影・黒川ひろみ イラストレーション・sino

最後は時間制限内に、キッチンをひととおりきれいにしてみました。

「古くなってしまった ハンドタオルなどでも」(川津さん)。まずは水拭き用に。小さなぞうきんを手のひらに収まるよう、八つ折りに。
「手が届かない場所には 汚れも少ないんですね」(sinoさん)。掃除は上から。戸棚やレンジフードは手の届く範囲で水拭き後、乾拭きを。
壁は手が伸びる範囲で2面に区切って、左から右へ一定方向に動かして拭く。
「シンクが傷まぬようタオルなどを敷いて」(川津さん)。ガスコンロ掃除の際は、いったん五徳などをはずしてシンクに置いておく。
「このヌメッは油ですね。指の感触でわかります」(川津さん)。一見きれいに見えても、手で触ってみるとヌメッとした感触があることも。
シンク内の部品を台所用洗剤で洗っていくのも、ぞうきんでできてしまう。
この際に、排水口も部品を取り出して。生ゴミを処分したらヌメリの掃除も。
「しっかり絞ってから、水拭きするようにして」(川津さん)。シンクでの作業を終えたら、中をまずは水拭き。その後、乾拭きも忘れずに。
きれいになったシンクを再び水浸しにしないよう、カランの乾拭きは慎重に。
「調味料をこぼしたり意外と汚れてるかも」(sinoさん)。下の扉は、上部まできっちり拭く。気づきにくいけど汚れがちな部分です。

研修ルームでのレッスンのあとは、マンションで実際にsinoさんがキッチン掃除に挑戦。45分かけて、ひととおり作業してみて、感じたことは?

「今回はマニュアル片手にだったので、なんとか時間内に終わることができました。でも、何度か繰り返さないと、マニュアルなしではできなさそう。とにかく何より大事だと思ったのが、乾拭き。その後はキッチンはもちろん、洗面所も浴室も乾拭きしてます。サラッとして、とにかく気持ちがいいです。掃除に対する気負いもなくなりました」

研修を受けての気づきを活かして、家でも効率よく掃除できるように!

sino(しの)さん●イラストレーター。女性誌、web、書籍、PR広告の仕事のほか、ワードプレスを使った自身のサイト「sinoop2」や、東京・谷根千ガイド「Mon Yana
ka」などを制作、運営。

川津尚美(かわつ・なおみ)さん●ベアーズレディ。家事代行スタッフとして活躍する傍ら、現在はベアーズレディに志願してきた後輩の指導のため、教官として座学から実地まで研修を担当。

『クロワッサン』1011号より

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