くらし

ドリルで言葉づかいをブラッシュアップしよう!

  • 撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり イラストレーション・村上テツヤ

【上級編】以下の表現を、目上の方に失礼がないように言い換えてみましょう。

「ご苦労さまです」

お疲れさまでした/お疲れさまでございます/ありがとうございました 

【解説】本来、「ご苦労さま」は自分のために働いてくれた人を労う言葉なので、目上の人から目下の人に対して使われる。「お疲れさま」は立場に関係なく使える。

「おわかりですか」

ご理解いただけましたでしょうか/ご不明な点はございますか 

【解説】「おわかりですか」は相手の能力にかかわることを直接尋ねることになり、目上の人に対して失礼にあたる。上から目線の言葉になるので注意しよう。

「頑張ってください」

お大事になさってください/ご自愛ください/ご活躍(ご成功)をお祈りいたします

【解説】「頑張ってください」はよく使われる励ましの言葉なので、親しい間柄なら目上の人にも使ってよいが、改まった表現も覚えておきたい。

「コーヒーを飲みたいですか」

コーヒーはお飲みになりますか/コーヒーをお入れしましょうか/コーヒーはいかがですか 

【解説】目上の人に欲求を直接的に聞く言い方は避けるのが礼儀。飲むかどうか、事実の確認にとどめる。「お飲みになりたいですか」も不適切。

「それでよろしいですよ」

それでけっこうです/そちらでお願いいたします/そうしていただけると助かります

【解説】「よろしい」は相手に許可を与える言葉なので、こちらの立場が上に聞こえてしまう。目上の人に失礼がないように、へりくだった言い方を。

「ご意見参考にします」

ご意見、承りました/大変勉強になりました/アドバイスありがとうございます 

【解説】「参考」は考えをまとめたり、決めるときの手がかりにすること。目上の人に対しては、「ご参考になれば幸いです」などと謙遜して使うべき言葉。

平井理恵子(ひらい・りえこ)さん●人材育成アドバイザー。Biztrex代表。ビジネスマナーやコミュニケーション指導の専門家。日本航空客室乗務員を経て、企業研修講師として20年以上の実績を持つ。

『クロワッサン』1007号より

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