ドリルで言葉づかいをブラッシュアップしよう!
撮影・黒川ひろみ 文・一澤ひらり イラストレーション・村上テツヤ
【初級編】次の言葉をきちんとした言葉づかいに言い換えてみましょう。
「チョーむかつく」
大変心外です/とても困惑しています/憂うつな気分になりました
【解説】「むかつく」のようなネガティブな感情をストレートに伝える言葉は子どもっぽく、「チョー」といった若者言葉の強調語は品性を疑われる。
「かわいい」
愛らしい/かわいらしい/いとおしい/可憐な/心がときめく/守ってあげたい/小さい/好感が持てる
【解説】なんでも「かわいい」ですませていると、語彙が豊かにならず、表現がワンパターンに陥ってしまうので気をつけたい。
「ありえない」
にわかには信じられません/可能性はかなり低いのでは/著しく期待に反する事態(行動)です
【解説】断定的に相手を否定したり、糾弾するときに使われる言葉だが、強い否定となるので、独断的に響く。使わないほうが賢明。
「一応、速攻でお届けしたいと思います」
至急(直ちに)お届けします/なるべく早くお届けします
【解説】「一応・思います」というぼかし言葉は相手を不安にさせるので不要。「速攻」は本来競技で相手を攻める際の表現。砕けた言い方なのでビジネスには不適。
「お飲み物のほうは、お茶でよろしかったですか?」
お飲み物はお茶でよろしいでしょうか?
【解説】「ほう」はぼかしの代表格で耳障り。ほかに比較の対象(例えば料理)がないなら不要。「よろしかった」と過去形にするのも丁寧なつもりで使われるが、現在形のほうが自然。
「メアド交換とかしたりしてもらっていいですか?」
メールアドレスを交換していただけますか?
【解説】略語はTPOを考えて使用する。「とか」「したり」といったぼかし表現は耳障りなので不要。「~してもらってもいいですか?」も、やたら使うと回りくどく響くので注意が必要。
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