マナーデザイナーに聞いた、押さえておきたいマナーのツボ
マナーを知っていようといまいと、人生の儀式はおかまいなしにやってくる。そんな「いざ」に備える、大人の心得。多方面でマナーの指導をしている岩下宣子さんに話を聞きました。
撮影・青木和義、谷 尚樹(岩下さん) スタイリング・高島聖子 文・黒澤 彩 イラストレーション・クレメンス・メッツラー
病気や災害時のお見舞いは相手の状況を確認。
まずは入院中の方のお見舞い。
「誰にも会いたくないと言われる可能性もあるので、必ず家族に確認を。その場合はお見舞いを郵送します。目上の人に現金を送っても失礼にあたりません」
お金だけではなく、入院の退屈しのぎに気楽に読める雑誌などを添えるのも喜ばれる。
災害時には、可能であれば駆けつけて現場の手伝いをすることが一番だ。その際には作業できる、汚れてもいい服装で。どういう状況かをおおまかに把握できたら、衣類、食料など、必要なものをよく考えて持っていく。
集合住宅では、先手必勝の挨拶が潤滑剤になる。
騒音などのトラブルが心配な集合住宅では、ゴミ出しなどのルールを守るのはもちろん、自分からの挨拶を心がけよう。
「人間関係の基本は挨拶。毎日挨拶をする習慣があれば、気になることも話しやすくなります。小さい子どもがいるなら『バタバタ音をたてて申し訳ないです』など、先にひと言を。コミュニケーションは先手必勝です」
言いにくい相手への苦情は管理人を通すことも多いが、いずれ自分が言ったとわかってしまうのならば、丁寧な手紙を書いてポストに入れるという方法も。
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