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【お祝い事編】冠婚葬祭マナーの実力をクイズで試してみよう。

マナーを知っていようといまいと、人生の儀式はおかまいなしにやってくる。そんな「いざ」に備える、大人の心得。多方面でマナーの指導をしている岩下宣子さんに話を聞きました。

撮影・青木和義、谷 尚樹(岩下さん) スタイリング・高島聖子 文・黒澤 彩

相手が目上の人かどうかで、お祝いの作法も変わる。

【お祝い事編】冠婚葬祭マナーの実力をクイズで試してみよう。

【問1】結婚30年目のお祝いを 「ルビー婚式」と呼ぶ。

結婚記念日は、15年目までは毎年、それ以降は5年ごとに名称がついている。たとえば「ルビー婚式」は40年目。30年目は「真珠婚式」が正解。「25年目の銀婚式と50年目の金婚式は子どもなど家族がお祝いしてあげる節目ですが、それ以外は夫婦2人の記念日と考えればいいでしょう」(答え…×)

【主な結婚記念日】

  1年目  紙婚式        
  2年目  綿婚式  
  3年目  革婚式        
  4年目  花実婚式 
  5年目  木婚式        
  6年目  鉄婚式 
  7年目  銅婚式
  8年目  ゴム婚式        
  9年目  陶婚式 
10年目  錫・アルミニウム婚式        
11年目  鋼鉄婚式
12年目  絹・麻婚式        
13年目  レース婚式
14年目  象牙婚式       
15年目  水晶婚式
20年目  磁器婚式        
25年目  銀婚式
30年目  真珠婚式        
35年目  珊瑚婚式
40年目  ルビー婚式        
45年目  サファイア婚式
50年目  金婚式      
55年目  エメラルド婚式
60年目  ダイヤモンド婚式        
65年目  ブルーサファイヤ婚式
70年目  プラチナ婚式

【問2】遠くへ転勤になる上司への贈りものに「おはなむけ」と書いた。

「はなむけ」は「餞別」と同じ意味合い。ただ、目上の人へ贈る際には、表書きは楷書で書くことが基本なので、この場合、表書きが平仮名なのがだめ。「『一路平安』(安らかな人生でありますようにと、旅立つ人の無事を祈る意味)と書く例もあります」。相手が上司ではなく同僚なら、「おはなむけ」でOK。(答え…×)

【問3】定年退職を迎えた上司に「ゆっくりお過ごしください」と労う。

「相手が本当にゆっくりしたいと思っているのなら問いのような言葉でもいいかもしれませんが、もう自分が必要とされていないようで寂しく感じる人もいるでしょう」。そんな場合は、「今までご指導いただきありがとうございました。これからもよろしくお願いします」など、未来志向のお礼の言葉を。(答え…×)

【問4】栄転が決まった上司に、部内で募りお祝い金を包んだ。

部下のみんなで何かを贈るのはいいこと。とはいえ、目上の人に現金を包むのは失礼にあたる。「お金にお困りでしょう?という意味合いになるので、現金は避け、記念品もしくは商品券を贈るのがいいでしょう」。ただし、病気のお見舞いと香典にかぎっては、現金を包んでもいいとされる。(答え…×)

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