夫のモノハラに、怒れる妻3人が集結!被害を報告し合った先に解決の糸口が!?
イラストレーション・黒猫まな子 文・板倉ミキコ
丸山 趣味を否定するのは悪いから、ある程度は私たちも我慢しますよね。でも把握しきれない量を持っていたら、ものを愛してないのも一緒だと思うんです。そこを夫に理解してほしい。彼は本と漫画が大好きで、子どもの頃の絵本も捨てずに取っているほどなんです。それを見越して壁一面本棚を作ったのに、新たに買い集めてしまうから収まりきらない。なのに夫は、知らないうちにちょっとした空きスペースに、自分で収納棚を作って置いているんです。この間、ドアの後ろに新しい棚ができていて本当に驚いた。
柳田 無意識にモノハラしてる人って、ものを減らすんじゃなく、収納を増やして解決しようとしませんか? 家は共有スペースという感覚も希薄だし。
丸山 本人が現状に全く不便を感じていないところが問題かも。私が望む、穏やかな住環境が乱されているというのに……。
柳田 うちはものが多いだけでなく、置く場所がまた謎。自分なりのルールがあって、ありえない場所に耳かきが置いてあったり、夫専用の健康器具が冷蔵庫の脇に大量に詰まっていたり。せめて同じ種類のものはまとめて、あるべき場所に収めたい。この間、よかれと思って耳かきは爪切りなどと一緒の引き出しに、健康器具は納戸に入れたら「使いづらくなった、勝手なことしないで」と怒られる始末。
高野 険悪になるのも嫌だから、私は夫のものについてはあまり考えないように、見ないようにしているんです。自分も片づけが下手なほうで、文句を言ったら言い負かされそうだし(笑)。
丸山 私も洋服やバッグなど、服飾関係は相当量を持っているから、君は?と言われたら困りますね。最近は、相手がミニマリストだったらどう思うかな、と。もしくはすごく細かく私の持ち物のことに口出ししてくる人。それより、夫のほうがマシかなあと思える。
柳田 私は、自分が判断できる範疇でものを捨ててスッキリを疑似体験します。夫に言っても仕方ないというか、彼の思考パターンもわかっているから、返しを想像するだけでおっくうになる。片づけ自体でじゅうぶん面倒なのに、これ以上面倒な思いをしたくない~。
丸山 でもそれ、根本的な解決にはなっていないんですよね。我が家は今年長男が小学生になって、そろそろ子ども部屋を確立させようってことになったんですけど。そこを夫が今まで荷物置きに使っていたので、強制的にその荷物は整理してもらう理由ができました。
高野 引っ越しとか、子どもが独立とか、定年退職とか、ライフスタイルが変わるタイミングは、いいきっかけですね。
感情的に話してしまうと、ただのケンカで終わりそう。(柳田さん)
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