【クレジットカード】自分の暮らし方と目的に合わせて“使える”1枚を選ぼう。
撮影・岩本慶三 文・寺田和代
無料で還元率の高いウェブ入会限定カードは使える。
還元率の高さで菊地さんが注目するのはJCBカードW。
「入会資格は18歳以上39歳未満と若者層向けかつウェブ入会限定ですが、一般向けJCBカードの還元率は0・5%に対しこれは1%。セブンイレブンや昭和シェル石油などではさらにおトクに。年会費も無料です」
JCBが運営するポイント優待サイト「Oki Dokiランド」経由の買い物でポイントが最大20倍になるほか、ポイント(Oki Doki)はJCBギフトカードやANAマイレージクラブのマイル(1P=3マイル)、アマゾンの買い物(1P=3.5円分)に利用できるなど特典も魅力的。
JCBカードW
入会はウェブからの申し込み限定。アマゾンなどの提携サイトで通常の2倍以上、ポイント優待サイトの利用で最大20倍と還元率が大きくアップ。◆年会費・無料 獲得ポイント・Oki Dokiポイント 還元率・1%
楽天カードとYahoo!カードはポイントを貯めやすく、使いやすい。
もっとも効率よくポイントが貯まり、使い勝手もいいのが、楽天カードとYahoo!カードだと菊地さん。
「どちらもポイントの還元率は1%と突出していませんが、自社での利用時のポイントサービスが充実しています。楽天カードでいえば楽天市場、Yahoo!カードでいえば、Yahoo!ショッピングといった通販サイトを持っていて、自社カードを使えば還元率をアップしたり、ポイントキャンペーンも豊富に行っています。また、楽天カードなら楽天銀行や楽天証券を利用した際にもポイントを貯めることができますし、Yahoo!カードは、ソフトバンクユーザーなら、条件を満たせば他のクレジットカードよりポイント還元率を大幅にアップするなど、さまざまな業種でお得にポイントを貯めたり、使うことができます」
さらに、それぞれ楽天Edy、Tマネーという電子マネーもある。
「ポイントを1ポイント=1円として電子マネーに換えることも可能です」
楽天のポイントとTポイントは全国展開しているコンビニやドラッグストア、家電量販店でも使えるのもうれしい(P.83の表を参照)。
「共に年会費は永年無料ですから、持っていて損はないカードではないでしょうか」
Yahoo! JAPANカード
通称“Yahoo!カード”はYahoo!ショッッピング、LOHACOの利用で、広範囲に使えるTポイントが常時3%。5のつく日はポイント5倍など。◆年会費・無料 獲得ポイント・Tポイント 還元率・通常1%
楽天カード
楽天市場でのカード利用で還元率3%。その際、東北楽天ゴールデンイーグルスやヴィッセル神戸の勝利翌日には+1%などキャンペーン多彩。◆年会費・無料 獲得ポイント・楽天スーパーポイント 還元率・通常1%
使える2カードを、徹底比較!
●楽天カード
年会費 永年無料
ブランド Visa、Mastercard、JCB、American Express
家族カード 年会費無料(5枚まで)18歳以上で本会員と生計を共にする同居家族高校生は不可
獲得ポイント 楽天スーパーポイント
還元率 1% 100円(税込)につき1円分
ETCカード 年会費540円(税込)発行は1枚のみ ダイヤモンド・プラチナの会員は無料
支払日 月末締め翌月27日払い
電子マネー 楽天Edy
ショッピングリボ実質年率 15.0%
保険・補償 海外旅行傷害保険
●Yahoo! JAPANカード
年会費 永年無料
ブランド Visa、Mastercard、JCB
家族カード 年会費無料(3枚まで)18歳以上で本会員と生計を共にする同居家族 高校生は不可
獲得ポイント Tポイント、PayPayボーナス
還元率 1% 100円(税抜)につき1ポイント
ETCカード 年会費540円(税込)発行は5枚まで可
支払日 月末締め翌月27日払い
電子マネー Tマネー(Visaを除く)
ショッピングリボ実質年率 18.0%
保険・補償 ショッピングガード保険 プラチナ補償(有償)
菊地崇仁(きくち・たかひと)さん●ポイ探代表取締役。1975年生まれ。日本電信電話(現NTT東日本)を経て独立。2011年から現職。https://www.poitan.net/
『クロワッサン』1002号より
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