骨折
原因と特徴
骨折とは、外から力が加わることによって骨が完全、もしくは部分的に連続性を失った状態のことをいいます。強い力が加わったときはもちろんですが、慢性的に軽い力がかかっている箇所や、骨粗しょう症や腫瘍ができて骨が弱っている箇所では、軽い力が加わっただけでも骨折が起きてしまう場合があります。
とくに骨密度が低下した高齢の女性に多く見られ、加齢による筋力と平衡感覚の低下で転倒し骨折をするケースや、もともと骨が弱っていたために、転倒を防ごうとして足を踏ん張ったり、くしゃみをしたりするだけで骨折してしまうケースもあります。
骨折が起きたときには強い痛みが生じ、その痛みは捻挫や脱臼と比べてもかなり強いものです。骨折をした箇所には腫れや変形が生じたり、出血によってあざができることもあります。骨折を放っておくと骨が変形したまま元に戻らなかったり、機能障害をきたす危険があるため、患部の安静や冷却、圧迫、挙上(きょじょう。患部を心臓よりも高くする)などの応急処置を行い、早めに治療することが大切です。
治療
骨折が疑われる際は直ちに患部を安静にし、冷却、圧迫、拳上を応急処置として行います。また、ギプス等で正しい骨の形状を固定し、骨が結合するまで経過観察します。骨の状況によっては、手術が行われます。