変形性股関節症 (へんけいせいこかんせつしょう)
原因と特徴
股関節は、丸いボールのような大腿骨の骨頭と、骨盤側で受け皿となるお椀型の寛骨臼(かんこつきゅう)がうまく組み合わさることで、スムーズな動きが可能となっています。変形股関節症は、生まれつきの股関節の噛み合わせの悪さや、加齢による変化により、関節軟骨の減少や骨の変形を起こす病気です。
食生活の欧米化による肥満も一因であり、初期症状としては、足の付け根やお尻、膝のこわばりなどの違和感や、立ち上がったときや歩きはじめ、長時間の歩行、階段の昇降の際に痛みを感じるようになります。進行すると、さらに強い痛みや動作の制限が生じるなどして、日常生活に支障をきたします。
加齢によって悪化することもあり、適切なタイミングで治療を開始するためにも定期的に受診することが重要です。変形性股関節症の可能性が疑われる場合、レントゲン検査が行われます。
治療
変形性股関節症の治療は、年齢や原因、進行度を考慮し進められます。発症初期には、投薬による痛みの緩和と保存療法、適正体重維持等の生活指導が行われます。症状が進行している場合は、手術が行われます。