急性胆のう炎・ 胆石発作

原因と特徴

急な吐き気や嘔吐が起こる病気として、急性胆のう炎や胆石発作などがあります。
胆のうが細菌感染することで起こる急性胆のう炎は、右脇腹に痛みが出るのが特徴であり、38度を超えるような高熱が出る場合もあります。高齢あるいは糖尿病である場合、右脇腹に痛みがはっきり出ないこともあり、自覚症状がなく病気が進行してしまうため、注意が必要です。
また、胆石発作は、胆のうの出口の部分に胆石が詰まってしまうことで起きる病態です。急性胆のう炎と同様に、右脇腹やみぞおちのあたりに強い痛みがあらわれ、右肩の痛みや嘔吐をともなうこともあります。
2つとも比較的に頻度の高い病気であり、発熱や背中の痛みなどの症状がみられます。また、急性胆のう炎や胆石発作の症状は、食後1~2時間ほどであらわれ、その後治まることもあり、病院に行かずに我慢してしまう人も少なくありませんが、繰り返し発症する場合には一度受診しましょう。

治療

基本的に入院となり、抗生物質や痛み止めを投与して全身管理を行い、腹腔鏡下胆のう摘出手術や開腹手術をします。手術までの数日は絶食し、飲水はのどを潤す程度に留め、可能な限り早い段階で手術を行います。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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