急性胃炎
原因と特徴
よく「胃がキリキリする」と言いますが、急性胃炎を発症すると、まさにこのようなみぞおちあたりの痛みがみられます。また、吐き気や嘔吐、下痢などの消化器症状が生じることもあります。
原因として挙げられるのは、ピロリ菌感染や、アスピリンやイブプロフェンなどの痛み止め、アルコール過剰摂取のほか、やけどや手術、感染症などの外的なストレス、精神的なストレスであり、胃粘膜の急激な炎症を引き起こします。胃粘膜の障害が強い場合には粘膜からの出血もひどくなり、重症化すると吐血や下血を起こすこともあります。ただし、いずれの症状も安静を保つことで数日のうちに自然と症状が改善することが期待できます。急性胃炎の症状は多くの病気と似通う点があり、とくに虫垂炎や急性膵炎、胃潰瘍などの腹痛をともなう他の病気だと勘違いするケースも少なくありません。
治療
多くの場合は胃の安静により症状が自然に消失しますが、場合によっては点滴や薬剤を用いて治療を行います。また、ストレスが原因であれば休息をとったり睡眠を確保するなど、原因へのアプローチも重要です。