急性膵炎 (きゅうせいすいえん)

原因と特徴

急性膵炎とは、膵臓から分泌される膵液の消化酵素によって膵臓自体が消化され、急激な炎症が起こる病気です。膵液の消化酵素は物を溶かす力がとても強く、健康な状態であれば食べ物に対してのみ働くよう調整されていますが、飲酒や胆石などによって調整機能がうまく働かなくなると、まず「軽い胃痛のような痛み」があらわれ、その後「みぞおち部分を中心とした刺すような痛み」になり、さらに「腹部全体に激痛を感じる」病態になります。重症化すると、腹水や呼吸困難などの症状があらわれるだけでなく、命に関わることもあるため、激しい痛みがある場合には早めの受診が大切です。

治療

基本的には絶飲・絶食になり、点滴による水分補給を行いながら消炎鎮痛剤を使用して痛みを取り除く治療をします。また、膵炎を引き起こしている酵素の活性化を抑制するために薬物療法を行うこともあります。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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