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食道アカラシア

原因と特徴

食道アカラシアは、食べ物を食道から胃へ流す働きをする部分が絶えず収縮して正常に機能しないことから、食べ物が食道にたまってしまう病気です。
詳しい原因はまだ解明されていませんが、要因の一つとして、食道の動きをつかさどる神経の塊「アウエルバッハの神経叢(しんけいそう)」の異常や、ウイルス感染などが挙げられます。症状としては、胃もたれや胸やけのほか、食べ物が飲み込みにくくなる嚥下(えんげ)障害が出たり、食べ物の逆流により咳が出たり、胸やけなどの症状があらわれたりすることがあります。また、食道の感覚異常も起こるため、慢性的に食道に食べ物が残っていても自覚できないことがあります。こういった症状は、気候や精神的な影響を受けて変わることもあるうえ、食道にたまった食べ物が誤って気管に入ると、誤嚥性肺炎になりやすいため、注意が必要です。

治療

症状や程度により、生活習慣改善や薬の服用、内視鏡、手術を選択します。一般的なのは内視鏡を使った治療で、狭まった食道に入れた風船を膨らませる方法や、下部食道の筋肉を切開する内視鏡手術があります。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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