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頚肩腕症候群 (けいけんわんしょうこうぐん)

原因と特徴

頚肩腕症候群とは、肩から手の指までの体の特定の部位を動かし続けることで発症する筋肉の疲労やこりの病態のことです。その原因として挙げられるのは、デスクワークや仕事環境による過労や、運動不足、精神的なストレスです。同じ動作の繰り返しや、長時間の同じ姿勢などで、筋肉を使いすぎたり、反対にまったく使わなかったりすることにより、該当部位に疲労物質がたまり、疲れやだるさが生じます。その後も同じ動作や姿勢が継続されることで、筋肉疲労が慢性的になり、痛みやこりに発展します。一度慢性化すると、整体や鍼灸、マッサージなどでケアして一時的に良くなっても、すぐに元に戻ってしまい、なかなか改善しないのが特徴です。また、しびれや冷え、動きにくい、腫れ、熱感などの症状もみられ、不眠や食欲低下などがあらわれることもあります。

治療

症状があらわれている部位や病態、患者のライフスタイルにより、治療法は異なります。基本的には生活環境の改善や十分な休養が大切です。痛みや腫れが強いときは、対症療法として痛み止めなどを内服します。

  • 監修

    前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

    グランプロクリニック銀座院長

    関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

    https://granpro-clinic.com/

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