深部静脈血栓症 (しんぶじょうみゃくけっせんしょう)

原因と特徴

深部静脈血栓症とは、深いところにある静脈に血栓が生じることによって、腫れや痛み、熱感、発赤、むくみなどがみられる病気です。エコノミークラス症候群とも呼ばれ、長時間の飛行機移動や長距離バス移動、デスクワーク、骨折でのギプス固定など、下肢の運動が制限される状況において、血液の循環が滞ることで発症のリスクが高まります。血液は1ヶ所に停滞すると固まる性質があるため、血栓ができやすくなり、その結果、深部静脈血栓症が発症します。発症した部位には腫れがみられるのが特徴で、下肢に生じるケースがほとんど。しかし、上肢に生じた場合でもその症状は下肢と同様です。

治療

できた血栓が心臓を介して肺動脈に入り込み、詰まってしまう肺血栓塞栓症などの命に関わる続発症を防ぐため、抗凝固療法や血栓溶解療法、フィルターの留置、カテーテル治療などが行われます。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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