腎盂腎炎 (じんうじんえん)
原因と特徴
腎臓の根元の腎盂に細菌が付着して炎症を起こす細菌感染症です。免疫力の低下により、大腸菌などが尿道から侵入することが原因の一つとされています。糖尿病や神経疾患などにより膀胱の機能が低下していたり、ステロイドや免疫抑制剤を常用していたりすると、免疫力が下がり感染しやすくなります。とくに女性は尿道が短いため、腎盂腎炎にかかりやすい傾向があります。また男性では、前立腺肥大の病気が原因になるケースも。急性腎盂腎炎の場合、十分な治療を行わないと慢性化しやすく注意が必要です。
治療
2週間程度、抗生物質を投与することで治療します。自己判断で内服を中断すると再発の可能性があり、治療が難しくなるため、医師の指示通りに治療を継続することが大切です。急性腎盂腎炎の場合、高齢や持病があるケースでは入院が必要になることもあります。