腎盂腎炎 (じんうじんえん)

原因と特徴

腎臓の根元の腎盂に細菌が付着して炎症を起こす細菌感染症です。免疫力の低下により、大腸菌などが尿道から侵入することが原因の一つとされています。糖尿病や神経疾患などにより膀胱の機能が低下していたり、ステロイドや免疫抑制剤を常用していたりすると、免疫力が下がり感染しやすくなります。とくに女性は尿道が短いため、腎盂腎炎にかかりやすい傾向があります。また男性では、前立腺肥大の病気が原因になるケースも。急性腎盂腎炎の場合、十分な治療を行わないと慢性化しやすく注意が必要です。

治療

2週間程度、抗生物質を投与することで治療します。自己判断で内服を中断すると再発の可能性があり、治療が難しくなるため、医師の指示通りに治療を継続することが大切です。急性腎盂腎炎の場合、高齢や持病があるケースでは入院が必要になることもあります。

監修

前田裕輔 (まえだ・ゆうすけ)

グランプロクリニック銀座院長

関西医科大学卒。内科専門医、日本抗加齢医学会専門医。

https://granpro-clinic.com/

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