マイコプラズマ肺炎
原因と特徴
マイコプラズマという病原体に感染することで引き起こされる肺炎です。感染している人の唾液や咳、くしゃみなどから感染します。その潜伏期間は約2〜3週間で、発熱や全身の倦怠感、頭痛などがあらわれはじめます。これらの症状が出てから3〜5日すると、マイコプラズマ肺炎の特徴でもある痰のからまない乾いた咳が出はじめ、熱が下がった後も数週間続きます。またマイコプラズマ肺炎の特徴の一つに、免疫力が強い健康な人のほうが症状はひどくなりやすいというものがあります。
治療
抗生物質による内服治療が行われます。症状が完治した後も数週間にわたってマイコプラズマが体内に生息するため、他人に感染しないようマスクを着用するなど、生活面でのエチケットに気をつけましょう。
受診の目安
咳が激しい
風邪の症状の一つとしてみられる咳ですが、咳の種類や持続期間によっては別の病気が隠れていることがあります。なるべく早く受診すべきときの症状としては、息が苦しく横になることができない、呼吸とともにヒューヒュー、ゼイゼイとした音が聞こえるなどです。また、咳が2~3週間以上続くときや、痰に血が混じるときは近日中に内科や呼吸器内科へ受診を。風邪によるものであることがわかっていたり、日常生活に支障がなく2週間以内に咳が治まったりする場合は、安静にして様子をみましょう。