【試して納得】汗ばむ季節に。涼しい、洗える、和紙でできた帽子。
撮影・黒川ひろみ 文・板倉ミキコ
ファッションアイテムとしての帽子は、一年中大好きです。街ゆく女性の帽子コーディネイトにはつい目を奪われます。今年の春はカンカン帽をかぶった若い子を見かけるたび、「レトロなデザインは若さを際立たせて可愛いな〜」と一人ほくそ笑んでおりました。
強い日差しを感じるようになると、カンカン帽のような軽やか素材の帽子が欲しくなるもの。個人的な憧れは、イタリアブランド『ボルサリーノ』が代表的な白地の中折れストローハット。でも、白は難易度が高いですし、圧倒的に汚れやすい。いくら涼しい顔をして気取っていたって、日本の夏は恐ろしい汗をたっぷりかかせます。エレガントな中折れ帽からムッとする汗臭が漂うなんて、考えただけで恐ろしい事態です。
いかにも涼しげなこちらの帽子は、洗える素材。それも和紙の繊維でできています。汗をたっぷり吸い込んだら、中性洗剤でやさしく手洗い。手編みでざっくり仕上げているので、通気性はいいし、独特な表情が生まれます。
デザインは2パターン。
さりげないリボンがワンポイントのシンプルなデザインは、つば先に樹脂のワイヤーが入っているので、キュッとつば先を上げ、好みの形状に変えられます。もう少しフォーマルな印象になるのが腰にブレードを配したデザイン。ナチュラルな編み地とかっちりと編んだブレードとがいいバランスで、エレガントさも醸し出しています。天然染料で染めたような色味なので帽子だけ悪目立ちせず、顔映りも申し分なし。
どちらも内側には布ファスナーベルトが付いていて、ジャストフィットサイズに調整できるのも利点。そして、クルクルっと小さくたためてしまうんです。レストランや映画館など、室内に入ったら帽子はバッグの中へ…。なんともスマートではありませんか。
個人的に一番感動したのが、裏側についている布ファスナーベルトの肌当たりの良さ。汗をかいても、この布があれば不快感が軽減されるはずです。作り手が、デザインや機能性だけでなく、素材全てを吟味した姿勢がここに現れているな、と感じた次第。
HPで見てみると、抗がん剤治療中の方の室内用帽子も作っているほど、人にやさしい素材、作りを追求している帽子メーカーということで、一人合点がいったのでした。(ライター Mikiko)
<商品概要>
■商品名:たためる・洗えるリボンハット(各色 税込6,264円)
■商品名:たためる・洗えるブレードコンビハット(各色 税込7,344円)
■販売:クロワッサンの店