刺繡の持つ、繊細さと力強さ。肌もそうありたいと思う。
撮影・青木和義 文・越川典子
オートクチュール刺繡の技法を現代に活かしたブローチです。
小林モー子さん
こばやし・もーこ 刺繡家
パリでオートクチュール刺繡を学び、2010年帰国。「maison des perles」設立後、本格的にアクセサリー製作を開始。maisondesperles.com
前足や尻尾が動く動物たち、実をくわえた鳥、雲から落ちる雷…… “瞬間” をとらえたビーズのブローチ。フランスの伝統的なオートクチュール刺繡の手法なのに、驚くほどモチーフがユニークだ。
「どの国の刺繡もセオリーがあって、モチーフも決まっているものが多いのですが、唯一、オートクチュール刺繡は自由なんです」と、小林モー子さん。
「へアネットやビニール、木の皮を刺繡生地にしたり、発想も自由なら、技術、素材、モチーフも自由に進化させられるんです。だから、今この時代に生きる人にも気軽に身につけて、楽しんでほしい、遊んでほしい」
用いるのはほとんど、自らパリの蚤の市などで仕入れるヴィンテージビーズ。
「この上なく繊細なのだけれど、どこか不均衡で、気泡や不純物があるから、かえって美しさに強さや深みがあります」
日頃から「美」には敏感なモー子さんだが、「こと、自分の肌に関しては無頓着でした。お手入れもいい加減で、夫に言われるんです。『モー子ちゃん、そのかかと、どうしたの?』と。夫はボディクリームまで使う人で(笑)」。
そんなモー子さんも、猛反省してスキンケアを変えた。すると、夫が気づいたのだ。「今日は肌がしっとりしてるね」「ツヤが出たんじゃない」と。
「うれしいものですね。肌が丈夫なことは感謝していますが、強さだけではなく、ヴィンテージビーズのような繊細な光や色がほしくなりました」
1 オリジナルビーズの刺繡ブローチキット。針までセットされ、自分で準備するのは木工用ボンドや刺繡枠など。
2 まずアウトラインにコイル(ラインを作るコード)を縫いつけ、形を出す。2〜3mm間隔でコイルを縫い留めていく。
3 コイルが浮かないようにしっかり糸を引く。最後を縫い留めたら、ハサミでぎりぎりのところをカットする。
4 ビジューをひと粒ずつ縫いつけていくが、バランスを見ながら置く。丁寧な説明書もついているので安心。
5 針に5〜6粒のビーズを取り、糸で縫い留めていく。丁寧に縫い留めることで、仕上がりの美しさに差が出る。
6 出来上がったキット「白鳥とエトワール」。星の裏側に回転ピン、白鳥に安全ピンをつけて完成だ。
だから、そばにデルメッド。
モロッコやタイ、去年はスペインのテネリフェ島へ──。
「今でも毎年必ず海で泳ぐので、日焼けすることも。その習慣は変えられないので、これからは朝晩きちんとスキンケアをします。デルメッド プレミアム ローションのしっとり感はほかでは味わえない心地よさです」
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