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松本千登世さんに聞く、ロングヘアの理由ととっておきのケア方法

年をとると、あきらめがちなロングヘア。それでも保ち続けることの魅力と、とっておきのケア方法を聞きました。

撮影・清水朝子 ヘア&メイク・中台朱美 文・嶌 陽子

40歳を過ぎたら“素材力”が命。頭皮ケアに力を入れる。

(左)35歳頃のマッシュボブ マッシュルームボブをベースに、衿足を伸ばしたスタイル。この頃はカラーも明るめ。 (右)36〜37歳のショートヘア スタイリッシュなデザインのショートヘア。様々な髪型で“遊びながら” 楽しんでいた。
(左)35歳頃のマッシュボブ マッシュルームボブをベースに、衿足を伸ばしたスタイル。この頃はカラーも明るめ。 (右)36〜37歳のショートヘア スタイリッシュなデザインのショートヘア。様々な髪型で“遊びながら” 楽しんでいた。

健康な髪と美しいツヤを保つために、毎日のケアは欠かさない。
「ショートにしていた頃は、髪型を変えてはデザインで遊んでいた感じ。でも、40歳前後から、素材力が何よりも大事だと思うようになってきました。素材さえよければ、形はあとからついてくると思って」

特に力を入れているのが頭皮ケア。頭皮の刺激になるので、朝はもちろん、日中の原稿書きの合間やシャンプーの前などに、必ず丁寧にブラッシングをして、頭皮の皮脂を落としているのだという。
「中学生くらいの頃から、母に『髪は財産よ』と言われてきて、頭皮ケアは20代からしていました。当時は半信半疑でしたが、今になって、髪の健康のためにはやはりこれが一番大事だと実感しています」

そうした細やかなケアをはじめ、シャンプー後に乾かすのにも時間を要するなど、美しいロングヘアを保つには手間がかかる。それでも、松本さんがロングヘアでい続ける理由とは?
「私の場合、ロングヘアが『所作を美しくしよう』と努力する動機になるんです。たとえば、バッグを肩にかける時も、髪が肩にかかっているので『丁寧にかけよう』と意識します。ほかにも、自分の髪の毛が落ちていないか、後ろをこまめに振り返ったり、お寿司屋さんに行く時は髪をまとめたり。髪が長いからこそ、周りを不快にさせないように気をつけていますね」

周囲への気配りができてこそ、大人のロングヘア。年を重ねると、薄毛や乾燥、くせ毛など、様々な髪の悩みが出てきて、ついショートにしてしまう人も多いけれど、読者にもぜひロングヘアに挑戦してみてほしいという。
「ここ数年、ヘアケアアイテムが格段に進化しています。特に、薄毛に対応した最近の育毛剤は、女性にフォーカスしたものも多いのが特徴。それらの助けを借りられるので、心強いですよ」
ロングヘアは、周囲の目に入る面積が大きいため、ケアをすれば、ツヤ髪の印象がショートより増すのも魅力。
「メイクやファッションとのバランスを考えつつ、ふんわりさせたり、きゅっとまとめたり。様々な表情が出るので、おしゃれの幅も広がるんです」

今後、年を重ねるにつれ、白髪の増加など、新たな髪の悩みの予感も。
「正直言って、不安もあります。でも、ファッションとの組み合わせも、また違ったアイデアが生まれそう。今からイメージを膨らませつつ、ポジティブな発想で楽しんでいきたいですね」

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