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Makoさんの太る理由を徹底解明。カギは本能にありました。

食べることは日々の喜び、元気の源。そう話すMakoさんの料理にはカロリーという概念はない。ボリュームは満点。太ることなどまったく気にせず、美味しさだけを追求して生まれた禁断レシピは数知れず。けれど、いつの間にやら体重は急上昇。そろそろ危険かしらと思ったMakoさん、遂にダイエットに踏み切ることに。指南役はおなじみ管理栄養士の伊達友美さん。6週間ダイエットのはじまり、はじまり。

撮影・黒澤義教 文・葛山あかね 料理製作・Mako

Makoさんの太る理由を徹底解明。カギは本能にありました。

食べ足りないのはイヤ。それでも痩せますか?(料理研究家 Makoさん)

本当に食べたいものなら存分に食べてよし!(管理栄養士 伊達友美さん)

Makoさん(以下、Mako) 私、食事でのダイエットは初めてなんです。体重計に乗ったのなんて、かれこれ2年半ぶりくらい(笑)。体重を見てびっくり。こんなに増えていたなんて……。

伊達友美さん(以下、伊達) ダイエットを始めるにあたって身体のデータを取らせてもらいましたが期待どおり、いえ、予想どおりの数値が出ました(笑)。Makoさんの場合は、体脂肪が非常に多くて、胃や腸などの内臓が脂肪に押し潰されている状態です。

Mako え! そうなんですか?

伊達 肝臓にもかなりの負担がかかり、このままいけば立派な脂肪肝に。要治療のレベルになってしまいます。

Mako うう〜。これまで病気になることもなく、身体も丈夫で疲れ知らずだったから、このままでもいいかなって、ちょっと思ってたんですけど、やっぱりダメか〜。

伊達 ダメです! 今後も美味しいものを食べて生きていきたいのなら、体脂肪をきちんと減らして痩せるしか道はありません。

Mako 分かりました……渋々(笑)。

身体が求めていないものを食べることが“食べ過ぎ”です。

伊達 食事内容を拝見すると、さすがは料理研究家、豪華ですね〜。毎日がハレの日みたいです。

Mako どうしても作り過ぎちゃうところがあって、いつでも冷蔵庫には常備菜がいくつかあるし、買い物は基本的に大量にまとめ買い。大好きな肉が冷凍庫にないと不安で、不安で(笑)。やっぱり食べ過ぎですよね?

伊達 というより、問題はMakoさんが本当にそれを食べたくて食べているのか、ということ。これは“主婦あるある”なんですが、いつも家族や子どものために料理を作っているでしょう。

Mako そうですね。4人の育児に追われていた頃は常に子どもの健康や好み、腹具合を考えて料理をしてきたし、今は料理教室の生徒さんやパートナーのために作るという感じで、自分のためだけに作ることはほぼないかも。

伊達 人のためばかりに作って、それを一緒に食べていると、自分の食べたいものが分からなくなるんです。

Mako もちろん食べたくないものを食べてきたつもりはないけど、そのとき本当にそれを食べたかったの?と聞かれると、どうだろう……。

伊達 先ほど言っていた常備菜だって、残っているから翌日も食べるって感じが多いでしょう? 

Mako 確かに。それに、いただきもののお菓子があると、別に食べたくないのに食べちゃったり、撮影で余った野菜も捨てるのはもったいないからまとめてスープにしたり。野菜だったらヘルシーで身体にいいかなと思って。

伊達 残念ながら、そういう食べ方が一番太るんです!

Mako え、どういうことですか?

伊達 食べ過ぎって、量やカロリーが問題なのではありません。身体が求めていないものを食べることです。次ページの食事ノートを見ると品数が明らかに多い。でも料理一つ一つを見るとどれが本当に食べたかったの?って疑問に思うんです。食べたいものはどれだけ食べてもいいけど、食べたくないものは口にしちゃだめ。本当に食べたいものだけを食べていたら、食べ過ぎることも、太ることだってないんです。

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