知っていますか?患者さんの心を癒す、セラピーキャットの仕事。
気ままで、飼い主の思いどおりにならないイメージの猫が、病院で重要な仕事を担っているという︒その一日とは。
撮影・清水朝子
4年間、患者とヒメのふれあいを見てきた病院のセラピー担当者、檜垣賢治さんは、セラピーを見守りながらうれしそうに語った。ところで、ヒメ自身はこの仕事をどのように思っているのだろうか。
「少なくともストレスには感じていないと思います。なぜならセラピー中、ヒメはとてもリラックスした表情をしているから。脈拍もセラピー前後で測定するのですが、セラピー後に興奮していることはほとんどない。患者さんに対してはいつも自分から向かって行きます。もしかしたら人を癒やすだけでなく、ヒメ自身も癒やされているのかもしれません」と小田切さん。患者とヒメだけに流れる、のんびりとした時間。癒やし癒やされる、特別な関係のようだ。
『クロワッサン』954号より
●小田切敬子さん NPO法人アニマルセラピー協会理事長。生物科学博士。15年前より病院や老人ホームでアニマルセラピーを行う。
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