春の着こなしの主軸、鮮やかカラーのバッグ──大沼こずえの「ずっとの、おしゃれ」
毎月1つのテーマで、装う楽しさを再発見します。今月は「色で選ぶ春の小物。」
撮影・葛川栄蔵(hannah)
こんにちは。スタイリストの大沼こずえです。
色で選ぶ春の小物、前号では白のアイテムを紹介しましたが、今回は一転して、ビビッドカラーのバッグ類を集めました。パキッとした単色小物が揃うと、まるでフルーツビュッフェのようでワクワクします。
こういった原色やビタミンカラーのアイテムは、持ち物の中でも特に主張するタイプ。ゆえに服とのコーディネートが難しいと思われがちですが、案外そうでもないんです。実際にお持ちの方ならおわかりでしょうけれど、今日の服はちょっとぼんやりしているかなという日でも、バッグの強い色味の効果でぐっと締まるんですよね。
さらに、白いシャツにデニムパンツ、黒やグレーのモノトーンコーデ。そんな定番の着こなしと、このビビッドカラーバッグの組み合わせを想像してみると、とてもしっくりくるのがわかるのではないでしょうか。
キーカラーだからといって、同じ色や同系色のアイテムを合わせる必要はありません。グラデーションコーデは成功すると気分が良いですがなかなか難しい。なので、たとえば服のプリントの中に一つ同じ色がある、程度のまとまり感がいいと思います。
新しいことが始まる春、あえてこれまで持ったことがないような色に挑戦するのも楽しいですよ!
『クロワッサン』1140号より
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